〔東京外為〕ドル、146円台前半=米長期金利の低下で下落(21日午後5時)

AI要約

21日の東京外国為替市場でのドルの対円相場は、前日の海外市場で米長期金利の低下により下落し、一時145円を割り込んだ。その後は買い戻されたものの、146円14~15銭で取引される展開となった。

ドル円は朝方に下落したものの、実需筋の買いが入り、146円台に回復した。前日の海外市場では146円40銭台を軸に推移し、米国時間には145円10銭台に下落した。

ユーロは終盤に対円は持ち直し、対ドルは横ばい圏で推移している。

 21日の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、前日の海外市場で米長期金利が低下したことに圧迫され、1ドル=146円台前半に下落している。朝方は一時145円を割り込んだ。その後は買い戻されたものの、前日の東京時間夕方の水準には届かずだった。午後5時現在、146円14~15銭と前日(午後5時、146円54~56銭)比40銭のドル安・円高。

 ドル円は早朝、前日の海外時間に売られた流れが続き、144円90銭台に下落。午前9時以降、実需筋の買いが入り、仲値過ぎに145円50銭台に浮上。正午前後はやや伸び悩んだ。午後はしばらくもみ合った後、終盤からは買いが優勢となり、146円台を回復する展開となっている。

 前日の海外市場では、欧州時間は146円40銭台を軸に推移した。米国時間は、米長期金利が低下基調を強めたことからドル円も売りが優勢となった。終盤には145円10銭台に水準を切り下げた。

 東京時間は、早朝は下値を試したが、「145円割れでは押し目買いも入った」(FX業者)とされ、その後は持ち直す動きとなった。「時間外取引で米長期金利が下げ止まったことがドル円の買い戻しを誘った」(為替ブローカー)と指摘される。目先の焦点は、日本時間の今夜に発表される米雇用統計の年次改訂だが、「下方修正されることはかなり織り込んだのではないか」(大手邦銀)との声が聞かれる。

 ユーロも終盤、対円は持ち直しが続いた。対ドルは横ばい圏。午後5時現在、1ユーロ=162円42~44銭(前日午後5時、162円48~48銭)、対ドルでは1.1113~1114ドル(同1.1086~1086ドル)。