〔東京外為〕ドル、146円台後半=欧米株堅調や米金利上昇で上伸(20日午前9時)

AI要約
20日朝の東京外国為替市場でドルの対円相場が上昇し、1ドル=146円71~72銭となっている。株価の動向や米長期金利の上昇が影響している。前日の海外市場では一時上昇したが、その後伸び悩み、米国時間に再度上昇。ドル円への影響は限定的だった。東京市場では実需のフローが膨らみ、リスクオンの円売りが予想されるが、週末に議長の講演が控え、方向感が出づらい展開が予想される。

 20日朝の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、欧米主要株価の堅調や米長期金利の上昇を背景に、1ドル=146円台後半に上昇している。午前9時現在、1ドル=146円71~72銭と前日(午後5時、146円08~09銭)比63銭のドル高・円安。

 前日の海外市場では、東京時間に売りが強まったことを受け、買い戻しが優勢となり、146円50銭台まで上昇したが、その後は、145円90銭台に伸び悩んだ。米国時間の序盤は、欧米主要株価の堅調や長期金利の上昇を背景に、146円60銭台に値を上げた。中盤には146円70銭台まで買われたが、終盤は、146円40~60銭台でもみ合った。ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁は、「9月に利下げを行う可能性について議論するのは適切」と述べたと、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルが報じたが、ドル円への影響は限定的だった。東京時間の朝方は、買いが先行し、146円80銭台まで水準を切り上げている。

 東京市場は、五・十日のため、仲値公示にかけては実需のフローが膨らむとみられる。また、「欧米株価の堅調を受け、日経平均株価の反発が予想され、リスクオンの円売りが出る可能性がある」(大手証券)との指摘もあった。ただ、「週末に控えるパウエルFRB議長の講演がハト派的になるとの見方から、上値の重さが意識される」(運用会社)との声も聞かれ、方向感の出づらい展開が予想される。

 ユーロは対円、対ドルで上昇。ユーロドルは、昨年12月末以来、約7カ月ぶりの高値水準。午前9時現在、午前9時現在、1ユーロ=162円64~66銭(前日午後5時、161円31~32銭)、対ドルでは1.1084~1085ドル(同1.1042~1043ドル)。