株価暴落・急反発を予測していた億り人VTuber・はっしゃん氏が警戒する“二番底” 年内に到来の可能性も指摘

AI要約

日経平均が乱高下しており、市場の先行きが見通せない状況が続いている。8月5日には前週末比4451円安という「令和のブラックマンデー」で過去最大の下げ幅を記録したが、その後は急反発も見せた。

株式投資で億単位の資産を築いた「億り人」はどう動いたのか。投資家VTuberの「はっしゃん」さんに話を聞いた。はっしゃんさんは年4回発行される『会社四季報』に掲載された各企業の株価チャートなどを参考にしながら、独自理論を使って買い時を分析している。その投資スタイルで、これまで20数年をかけて、3億円超の資産を積み上げた。

はっしゃんさんは、今後の株価について警戒するのが「二番底」だという。暴落・急反発の後にくる株価下落の現象で、過去の事例を挙げながら円高になればなるほど二番底の危険が高まると指摘している。

株価暴落・急反発を予測していた億り人VTuber・はっしゃん氏が警戒する“二番底” 年内に到来の可能性も指摘

 日経平均が乱高下しており、市場の先行きが見通せない状況が続いている。8月5日には前週末比4451円安という「令和のブラックマンデー」で過去最大の下げ幅を記録したが、その後は急反発も見せた。混乱が続くなか、株式投資で億単位の資産を築いた「億り人」はどう動いたのか。投資家VTuberの「はっしゃん」さんに話を聞いた。

 はっしゃんさんは年4回発行される『会社四季報』に掲載された各企業の株価チャートなどを参考にしながら、独自理論を使って買い時を分析している。基本は細かな値動きに一喜一憂しない「長期保有」がはっしゃんさんのセオリーだ。その投資スタイルで、これまで20数年をかけて、3億円超の資産を積み上げた。

 そんなはっしゃんさんは、今回の乱高下が始まる前の7月31日、日本銀行の植田和男総裁の利上げに関する発表を受けて、株価の暴落が近いことを予感していたという。

「米国の景気後退懸念があるなか、日銀は政策金利を0.25%程度に引き上げる追加の利上げを決めたと発表しました。日米の金利差が縮小に向かう公算が大きくなり、円安から円高にシフトする。円安ありきの株価水準では、暴落への備えをしたほうがいいという結論に至った。実際、8月2日の日経平均も大きく値を下げました。8月4日の日曜日には、11時からSNSのフォロワーさんに向けて、『大暴落勉強会』をオンラインで開催しました。

 勉強会では暴落の可能性について言及しましたが、その一方で暴落直後は急反発がつきものであることにも触れ、暴落時に株を買う“バーゲンハンティング戦略”の投資手法についても説明しました」

 今後の株価について、はっしゃんさんが警戒するのが「二番底」だという。

「暴落・急反発の後にくる株価下落の現象のことを指します。8月5日には前週末比4451円安を記録しましたが、もう一度同じくらいの下落が来るとみています。暴落は一気に下がるものですが、二番底はジリジリと下がるのが特徴です。2008年のリーマンショックの時は5か月後に、1987年のブラックマンデーは1か月後に、2017年の英国のEU離脱(ブレクジット)決定の時は10日後に二番底を付けました。

 今回は、日銀の利上げが引き金となりました。見るべきポイントは、ドル円相場だと私は考えています。円高になればなるほど二番底の危険が高まり、円安になると危険は遠のきます。2024年度いっぱいくらいは、二番底を警戒すべきでしょう」

 次に株価の暴落が来た時にどうするか――対応策を考えておくのが資産防衛につながるかもしれない。

【プロフィール】

はっしゃん/投資家VTuber。割安成長株に長期投資するスタイルで3億円を達成。現在は専門的な金融知識なしで利用できる株式入門サイト「株Biz」を監修・開発。YouTubeチャンネル「【株BizTV】はっしゃん式投資勉強会」のチャンネル登録者数は2.1万人。【Xアカウント】@trader_hashang。