イタリア新型戦車「ヒョウ」ではなく「黒ヒョウ」に! 伊独の有力軍事企業が協力し“最新鋭車両”を開発

AI要約

イタリアの防衛企業レオナルドが、ドイツのラインメタルとの合弁事業を近々完了予定であることが報道された。

合弁事業によりイタリア軍の主力戦車と歩兵戦闘車が更新される見込みである。

レオナルドは当初の計画が変更され、新型戦車開発計画から離脱し、ラインメタルとの合弁会社設立に向けて進んでいる。

イタリア新型戦車「ヒョウ」ではなく「黒ヒョウ」に! 伊独の有力軍事企業が協力し“最新鋭車両”を開発

 イタリアの防衛企業であるレオナルドが、ドイツのラインメタルとの合弁事業を近々完了予定であることが、2024年8月8日のロイター通信の報道で明らかとなりました。

 レオナルドはラインメタル合弁事業を9月末までに完了させる見込みで、欧州の陸上防衛システムの向上を目的とした新会社を両社が50%ずつの株式を保有して設立する予定です。

 最初の事業は、イタリア陸軍が現在運用している主力戦車「アリエテ」を置き換えるために行う新戦車製造で、イタリア政府から250億ユーロの受注を見込んでいるようです。

 この合弁事業により、イタリア軍の将来的な主力戦車はラインメタルがすでに公開している新戦車KF51「パンター」をベースとした車両になることがほぼ確定しました。また、イタリア陸軍は旧式化した歩兵戦闘車である「ダルド」を置き換える計画もあり、これにはラインメタル製の「リンクス」歩兵戦闘車がベース車両として使われる予定のようです。

 レオナルドは当初、ドイツのKMW(クラウス・マッファイ・ヴェクマン)、フランスのネクスターによる合弁企業KNDSによる新型戦車「レオパルト2A8 IT」の開発計画に参加する予定でした。しかし6月末、交渉が決裂したと報じられ、7月3日にはラインメタルとの合弁会社を設立するための覚書に署名したと発表していました。