JAL、A350-1000 4号機就航 8/29からダラスも毎日運航

AI要約

日本航空の新長距離国際線機材エアバスA350-1000型機の4号機が就航。初便は羽田発ニューヨーク行きで、その他の路線も計画中。

機内設備にはファーストクラスとビジネスクラスの個室シート採用。ビジネスクラスでは座席がフルフラットベッドになるなど快適性を重視。

A350-1000は13機導入予定で、現在はニューヨーク路線全便を運航中。今後はロンドン線にも就航予定。

JAL、A350-1000 4号機就航 8/29からダラスも毎日運航

 日本航空(JAL/JL、9201)の新長距離国際線機材エアバスA350-1000型機の4号機(登録記号JA04WJ)が8月17日夜、就航した。初便は羽田発ニューヨーク(JFK)行きJL4便で、羽田の145番スポットから午後6時40分(定刻同30分)に出発した。当初は19日に就航予定だったが、2日前倒しとなった。

 A350-1000はJALの新たな国際線フラッグシップで、今年1月24日に1路線目の羽田-ニューヨーク線、4月17日にダラス・フォートワース線に就航。ファーストクラスとビジネスクラスはJAL初の個室タイプのシートを採用した。年度内に3路線目のロンドン(ヒースロー)線に就航する見通し。

 座席数は4クラス239席で、ファーストが6席(1列1-1-1席)、ビジネスが54席(同1-2-1席)、プレミアムエコノミーが24席(同2-4-2席)、エコノミーが155席(同3-3-3席)。ファーストクラスは座席上のオーバーヘッドビン(手荷物収納棚)をすべてなくし、ビジネスは窓側のみとすることで開放感のある客室に仕上げた。

 ビジネスクラスはベッドの長さを従来より約10センチ長い最大約198センチ(78インチ)、幅は最大約56センチ(22インチ)とし、足もとまで広いフルフラットベッドに仕上げた。プレエコはクラス初の電動リクライニングシートを採用し、後ろの席に背もたれが倒れない「フィックスド・バック構造」や4K対応の16インチモニター、フットレストなどが特徴となっている。

 4号機は、エアバスの最終組立工場がある仏トゥールーズを現地時間7月31日に出発し、羽田には翌8月1日に到着。客室に金の鶴丸ロゴを掲げるなど、JALが機体受領後に行う就航前の整備作業が行われていた。

 JALは、A350-1000を置き換え対象のボーイング777-300ER型機と同数の13機導入する計画で、5号機(JA05WJ)まで受領しており、今年度内に8機体制を目指す。1路線目の羽田-ニューヨーク線は、週14往復(1日2往復)全便をA350-1000で運航している。2路線目のダラス線への投入は、4月に隔日運航で始まったが、7月1日から8月18日までは777-300ERでの運航となっており、19日から隔日で投入を再開し、29日からは毎日運航を予定している。