VWの次世代EVは2032年に延期? 新世代プラットフォーム採用第一弾はゴルフEV?

AI要約

2026年に計画されていたVWの次世代フラッグシップ・モデルであるトリニティEVの発売が2032年に延期される可能性が高いことが判明した。

VWの最高責任者のオリバー・ブルーメ氏により、トリニティEVの発売が2〜3年延期されることと、製造工場を変更することが決定された。

この遅れにより、ゴルフEVがSSPを採用する最初のVWモデルとして2029年に発売される予定となり、他にもSSPを採用するEVモデルが開発されている。

VWの次世代EVは2032年に延期? 新世代プラットフォーム採用第一弾はゴルフEV?

フォルクスワーゲン(以下VW)は、次世代フラッグシップ・モデルとされるトリニティEVの発売を2026年に計画していたが、2032年に延期される可能性が高いことがわかった。この結果、EV用に開発された先進的プラットフォームのSSP(スケーラブル・システム・プラットフォーム)が採用される第一弾は2029年発売予定と言われる完全電動のゴルフEVになりそうだという。

VWは次世代フラッグシップ・モデルとされるトリニティEVの発売を2032年に延期するようだ。トリニティは、EV用に開発された先進的なSSP(スケーラブル・システム・プラットフォーム)を採用、レベル4の自律運転技術を備える予定だが、この延期によりVW のMEBプラットフォームと、ポルシェやアウディが採用しているPPEアーキテクチャーが、予定より長期間利用されることになる。

当初、元VWグループのCEOヘルベルト・ディース氏によって承認されたプロジェクトだが、オリバー・ブルーメ氏が最高責任者に就任したとき、同氏はこの車の発売を2~3年延期させるとともに、ドイツのヴォルフスブルクにあるVW本社近くの新工場で製造すべきではないと決定した。代わりに、トリニティはツヴィッカウにある同社のEV工場で組み立てられることになる。

トリニティの発売は大幅に延期されたが、既存のプラットフォームのアップグレード版となるMEB+は2026年に発売される。さらに、PPEアーキテクチャーは、同ブランドとリヴィアンとの新たな契約により、ソフトウェアの大幅なアップグレードの恩恵を受けることになる。

最新情報によれば、この遅れにより、トリニティEVはVWグループでSSPを使用する最初のモデルではなくなる。代わりに、完全電動のゴルフEVがSSPを使用する最初のVWモデルとなり、発売は2029年になるようだ(あるいは2028年に前倒しになる可能性もあるという)。

また、このアーキテクチャーを採用する、少なくとも2つのEVが開発中で、2030年にはID.4の後継モデルが、2031年には、T-Sportクロスオーバーと呼ばれるまったく新しいモデルが発売予定となっている。