まるでラピュタの世界!? 横須賀から船で約10分の元要塞「猿島」で非日常を! 歴史遺跡とレジャーが楽しい“島体験”の魅力とは

AI要約

猿島は東京湾に浮かぶ自然島で、元は要塞として使われていたが、現在は観光地として整備されている。

猿島公園は自然と歴史遺産の保全活用を目的に整備されており、歴史遺跡とレジャー施設の両面を持つ。

猿島では遺跡散策や自然散策、BBQや磯遊びなどのアクティビティが楽しめるほか、プロガイドによる「探検」ツアーもおすすめ。

まるでラピュタの世界!? 横須賀から船で約10分の元要塞「猿島」で非日常を! 歴史遺跡とレジャーが楽しい“島体験”の魅力とは

 行楽シーズンの夏、普段の日常では味わえないことを体験したいという人も多いでしょう。

 例えば、大自然に囲まれたり離島に行ってみるなどして非日常を楽しむという人もいるかもしれません。

 一方で、そのようなスポットは首都圏から距離が遠く、行きづらいところが多いというイメージも。

 しかし、実は手頃な距離で行きやすい場所が首都圏にも存在します。そのスポットとは神奈川県横須賀市に位置する「猿島」。

 東京湾に浮かぶ唯一の自然島で、湾内最大の無人島となっています。横須賀から出発する船を利用して渡航可能で、その景観は人気ジブリ映画『天空の城ラピュタ』を彷彿とさせます。

 猿島は元々東京湾を守る要として砲台と弾薬庫のある「要塞の島」でした。その遺跡と大自然がラピュタのような雰囲気を醸し出しているのです。

 そんな猿島ですが、どのような経緯で要塞から観光施設となったのでしょうか。

 猿島公園を運営する株式会社トライアングルの担当者は次のように話します。

「第二次世界大戦終戦後、長らく立ち入りが禁止されておりましたが、1995年に横須賀市が国から管理を受託して以降、徐々に観光地としての整備が始まりました」

 本来の要塞としての役割は終戦とともに終了しましたが、遺跡を無駄にしないように観光地として管理されるようになったようです。

 そういった経緯のため、猿島の性質は歴史遺跡とレジャー施設としての二面性を持っていると言えます。

 この特殊な施設としてのサービスを開始するにあたってどのような想いが込められているのでしょうか。猿島公園を管理する横須賀市建設部公園管理課の担当者は次のように話します。

「島全体を『エコミュージアム』として、自然と歴史遺産の保全活用を図り、多くの人々に無人島猿島を体験・体感してもらうことを目的に、猿島公園は整備されました。

 この基となる理念は自然的特性・文化的価値を生かすこと。また青少年の健全な育成と市民文化の向上を目的とする市民憩いの場となるよう整備活用し、現況を保護・保全して次代に継承していくことです」

 あくまでも史跡の保護維持と歴史継承が目的の歴史公園ですが、無人島を体験・体感してもらうことが公園整備の目的とのこと。

 運営者は価値ある歴史・豊かな自然環境に触れられる施設にしたいと考えているようです。

 それでは、猿島ではどのようなアクティビティが楽しめるのでしょうか。

 まずは要塞としての歴史がありのまま残されている遺産を散策します。さらに、手付かずの自然の中を感じ、海や森林を見てみるといいでしょう。

 そして、開放的なビーチではレンタルセットによりBBQを楽しめるほか、磯遊びや釣りもできます。

 また、前出のトライアングル担当者によれば、初めて訪れる人に向けて特に勧めたいのが、無人島・猿島「探検」ツアーとのこと。

 これは、プロガイドが島内を案内するもので、30分で主要なエリアを巡るコースと、60分で島内を一周するコースが設けられています。

 後者ではツアー限定公開となる〝兵舎・弾薬庫〟の中に入ることも可能で、猿島の歴史遺跡としての要素を十分に体感できます。

※ ※ ※

 首都圏にありながら、映画のような非日常感を体感できる猿島。雄大な自然と歴史遺産を見て、リフレッシュしてみるのもいいかもしれません。