「セミ博士」親子ら33人が抜け殻559個採集、分類 奈良県の国営飛鳥歴史公園で大人気イベント「飛鳥いきもの調査隊」

AI要約

国営飛鳥歴史公園で夏休みイベント「飛鳥いきもの調査隊・セミの抜け殻調査」が行われ、過去最高の559個を採集。

公園内で自然体験を提供し、子どもたちが楽しみながら抜け殻を集め分類。

アブラゼミが最も多く、家族で参加した子どもたちが楽しんだ様子。

「セミ博士」親子ら33人が抜け殻559個採集、分類 奈良県の国営飛鳥歴史公園で大人気イベント「飛鳥いきもの調査隊」

 国営飛鳥歴史公園で大人気の夏休みイベント「飛鳥いきもの調査隊・セミの抜け殻調査」が11日、奈良県明日香村の同公園高松塚周辺地区で行われ、県内外の親子11組33人が参加、過去最高の559個を採集、分類した。

 歴史風土とともに守られた豊かな里山で、子どもたちに自然体験の機会をつくろうと同公園が2019年から行っている。

 2チームに分かれた参加者は約1時間かけて公園内を歩き、抜け殻を集めた。元気に駆け回る子どもたちは抜け殻だけでなく、バッタやクワガタなども次々と見つけて歓声を上げた。

 抜け殻は体長や触覚の特徴、腹側の突起の有無などを見極めて分類。559個のうちアブラゼミ318個(56.8%)▷クマゼミ189個(33.8%)▷ニイニイゼミ35個(6.2%)▷ミンミンゼミ14個(2.5%)で、今年初めてツクツクボウシも3個見つけた。昨年は計478個でアブラゼミ72.2%だった。

 一家4人で計90個集めた田原本町の西林晃希さん(7)、和希さん(5)兄弟は「宝探しみたいでとても楽しかった。家でもたくさん集めているけど分類は知らなかった」と興味深く観察していた。