〔米株式〕NYダウ反発、170ドル高=ナスダックも高い(13日午前)

AI要約

ニューヨーク株式市場は、7月の米卸売物価指数(PPI)が市場予想を下回ったことで反発。株価が上昇しており、FRBの利下げ確率も高まっている。

米PPIは予想より低く、インフレの鈍化傾向が示唆された。これによってFRBが利下げに動く可能性が高まっており、市場は買い気配。

スターバックスが急伸し、チポトレが大幅下落。その他、ホーム・デポは決算発表で横ばいの動き。

 【ニューヨーク時事】13日午前のニューヨーク株式相場は、7月の米卸売物価指数(PPI)が市場予想を下回ったことを好感した買いに反発している。午前10時現在は、優良株で構成するダウ工業株30種平均が前日終値比170.48ドル高の3万9527.49ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数が237.16ポイント高の1万7017.77。

 米労働省が朝方発表した7月の卸売物価指数(PPI)は前月比0.1%上昇、前年同月比では2.2%上昇。それぞれ市場予想を0.1ポイント下回った。また、エネルギーと食料品を除いたコアも予想以上に減速し、インフレの鈍化傾向を裏付ける内容。これを受け、米連邦準備制度理事会(FRB)が利下げに着手する条件が整いつつあるとの見方が一段と強まり、買いが先行している。

 CMEグループのフェドウオッチによると、PPIの結果を受け、9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)でFRBが0.5%の大幅利下げを行う確率は55%前後に上昇。0.25%の利下げを上回った。ただ、翌14日には米消費者物価指数(CPI)の発表を控えており、様子見気分も強い。

 個別銘柄を見ると、スターバックスが21%超高と急伸。チポトレ・メキシカン・グリルの最高経営責任者(CEO)を引き抜き、トップに充てる人事を発表した。チポトレは12.5%安と大幅下落している。このほか、朝方決算を発表したホーム・デポがほぼ横ばい。