ファンドマネジャー、株から現金にシフト 日本株アンダーウエートに

AI要約

BofAのファンドマネジャー調査によると、8月には株式への配分が減少し、キャッシュへの配分が増加した。世界経済の成長率見通しは低水準に落ち込んでおり、47%の回答者が1年間での世界経済悪化を予測している。

また、76%の回答者が世界経済が「ソフトランディング」すると予想しており、金利低下見通しが広がっている。60%の回答者はFRBが1年間で4回以上の利下げを行うと予測している。

さらに、日本株への投資配分は最大の落ち込みとなり、過去初めてネットでアンダーウエートとなった。

ファンドマネジャー、株から現金にシフト 日本株アンダーウエートに

[ロンドン 13日 ロイター] - BofAが13日明らかにした8月のファンドマネジャー調査によると、キャッシュへの配分が増え、株式への配分が減った。世界経済の成長率見通しは8カ月ぶりの低水準に落ち込んだ。

8月に株式をオーバーウエートにしたと答えた回答者は31%で、7月の51%から減少。運用資産にキャッシュが占める比率は4.3%で、前月の4.1%から上昇した。

BofAは、7月の米雇用統計が弱い内容となったことや、円高に伴うボラティリティーショックが原因だと分析している。

調査は総額5080億ドルを運用する189人のファンドマネジャーを対象に実施。今後1年間で世界経済が悪化すると予想したのはネットで47%。7月から20%ポイント減少した。

ただ、回答者の76%は、依然として世界経済の「ソフトランディング」を予想。BofAによると、金利低下見通しが背景で、短期金利が今後1年で低下すると予想したのは回答者の93%と、過去24年間で最高だった。

回答者の60%は米連邦準備理事会(FRB)が今後1年間で4回以上の利下げを実施すると予想している。

日本株への投資配分は1カ月としては4月16日以来最大の落ち込みとなった。7月はネットで7%のオーバーウエートだったが、8月はネットで9%のアンダーウエートと、2023年7月以来初めてネットでアンダーウエートとなった。