東大482名、理三44名合格の最強塾…東大受験専門塾「鉄緑会」の恐るべき実力

AI要約

東京大学に受かるためには、東大受験専門塾『鉄緑会』が最適であり、その合格実績は驚異的である。

鉄緑会は他の予備校との重複がほとんどないため、合格実績はそのまま塾の実力とみなされる。

具体的には、2024年度の代々木校の合格実績は東京大学や国公立大学医学部、京都大学などに合格者が900名以上であり、その数字は脅威的である。

東大482名、理三44名合格の最強塾…東大受験専門塾「鉄緑会」の恐るべき実力

 多くの教育ママ・パパの垂涎の的、東京大学に受からせるためにはどんな塾に通わせるべきなのか。教育投資ジャーナリストの戦記氏は「結局、東大受験専門塾『鉄緑会』一択です」と主張する。いったい、鉄緑会の何がそこまで魅力的なのか。鉄緑会講師経験者の声とあわせて最強・鉄緑会の“正体”に迫るーー。みんかぶプレミアム特集「中学受験『黄金』ルート」第3回。

 子供を東大に入れたいなら、塾は東大受験専門塾「鉄緑会」の一択です。

 正直、この8文字で原稿が終わってしまいます。

 鉄緑会の中身について詳しい方は「そりゃそうだよな」という反応だと思いますが、詳しくない方は「なんでそんなに断言できるのか」疑問に思うはずです。今回は、後者の方向けに、僕が娘の子育てを通じて理解したエコシステムをn=1の視点から解説したいと考えます。 

 n=1の視点からの解説ですので、「統計データは?」とか「エビデンスは?」といった論争がお好きな方は、これ以上読み進めてもあまり有用ではないと思いますので、ブラウザを閉じて頂いて結構です。

 尚、中学受験の世界におけるサピックスを語る際に、サピックスα1経験者でないと、サピックスが企業体として目指している方向性や本質には迫れないわけですが、これは鉄緑会も同じです。特に鉄緑会は、上位層はサピックスよりも更に上限が無い世界に住んでいるので、その選抜クラスである「レギュラーコース」在籍者の視点で語らないと、真実が分かり辛いと思います。

 我が家の娘は中1の最初からレギュラーコースを経験しており、また1度レギュラー落ちを経験したこともありますので、オープンクラスの実態も分かります。あくまでも中1から中3までの世界にはなりますが、解説したいと考えます。

 鉄緑会は、東京校(代々木)と大阪校(梅田)に分かれています。それぞれが大学受験の合格実績を公表していますが、本稿では代々木に絞った分析をしたいと思います。

 鉄緑会の合格実績が興味深いのは、「他予備校との重複がほぼない」ことだと思います。つまり、鉄緑会はメイン塾になりこそすれ、サブ塾にはなりづらい特性がありますので、合格実績の数字はそのまま鉄緑会の実力として考えて良いところがポイントとなります。

 2024年度の鉄緑会の代々木の合格実績は、以下の通りホームページにて開示されています。

①東京大学:482名(含む理三44名/定員100名中)

②国公立大学医学部:383名

③京都大学:35名(医学部11名)

 尚、③京都大学は、上記②の国公立大学部医学部には含まれません。よって、足し算の合計値である900名が上記3カテゴリーに合格していることを意味します。重複が発生していませんので、恐るべき数字と言えるでしょう。東大を選択するか、それとも国公立大学医学部や京大を選択するかは、各受験者のキャリアの方向性や趣味嗜好の問題ですので、東大合格レベルに到達している人間が900名存在していると考えて、概ね差し支えないと思います。

  以上が分子の計算です。

 では、分母はどうなのでしょうか。

 残念ながら、鉄緑会は分母となる各学年の在籍者数を公表していません。在校生は、自分が所属する各学年の人数は、該当学年の鉄緑会内でのテスト(年に2回ある校内模試というレギュラーコースの座がかかるテストや、1~2か月おきにある総復習テスト)の成績表をみると分かるのですが、鉄緑会の非公開情報なので本稿では記載を控えます。