金メダル獲得数で米国と並んだ中国、歴史的流れの反映と国営メディア

AI要約

パリ五輪で中国が金メダル獲得数で米国と並び1位タイで終え、国営メディアはこれを世界での対抗力の証と報じている。

中国は48個の金メダルを獲得し、北京五輪以外の大会で最高の成績を記録。中国国内ではこの結果が政治的話題にもなっている。

中国国内では金メダル獲得数で米国を上回ったとの主張があり、一部ネットユーザーは香港と台湾のメダルも含めれば実際には44個となり、米国を上回ると主張している。

金メダル獲得数で米国と並んだ中国、歴史的流れの反映と国営メディア

(ブルームバーグ): パリ五輪で中国が金メダル獲得数で米国と並ぶ1位タイで終えたことについて、中国の国営メディアは、世界の舞台で米国と対抗できることを示す最新の兆候だと報じている。

11日閉幕したパリ五輪での金メダル獲得数は米国と中国が40個で並び、20個で3位に入った日本のそれぞれ2倍となった。中国は2008年北京五輪での48個に次ぐ記録で、自国開催以外の大会では最高の成績。北京五輪では米国の金メダル獲得数は36個だった。

パリ五輪の結果は中国国内ではすぐに政治的な話題につながった。

人民日報系の環球時報(グローバル・タイムズ)は12日付の論説記事で「中国と米国の五輪における成績の変化はそれだけで見るべきものではない。この変化そのものが、止めることのできない歴史的流れの反映なのだ」と伝えた。

中国が金メダル獲得数で米国に並んだというニュースは、ソーシャルメディアの微博(ウェイボ)でも12日にトップトレンドとなった。

中国以外では、メダルの総獲得数で米国が中国を上回っているとの報道も多い。金銀銅を合わせた総獲得数は米国が126個で、中国の91個を大きく引き離している。

それもあって中国国内では、金メダル獲得数では実際には米国を上回っているとの説を唱える動きもある。中国の一部ネットユーザーは、香港と台湾が獲得したそれぞれ2個の金メダルを中国の成績に含めるべきであり、そうすれば44個となって米国を上回ると主張している。

原題:China Touts Olympic Gold Medal Tie With US as New Sign of Power(抜粋)

(c)2024 Bloomberg L.P.