楽天、中間決算は5期連続赤字 プラチナバンド効果で携帯回線は増加

AI要約

楽天グループは2024年1~6月期に759億円の純損益赤字を記録。携帯電話事業が改善し、赤字幅が縮小した。

楽天は携帯事業の黒字化目標を掲げ、財務状況の改善を強調。売上高は8%増の1兆509億円。

楽天市場や楽天証券、楽天トラベルがコロナ禍の回復で好調だった。

楽天、中間決算は5期連続赤字 プラチナバンド効果で携帯回線は増加

 楽天グループが9日発表した2024年1~6月期決算(国際会計基準)は、純損益が759億円の赤字だった。中間期としては5期連続の赤字だが、前年同期の1399億円の赤字からは改善した。

 携帯電話事業「楽天モバイル」は、屋内でも携帯電話がつながりやすい周波数帯「プラチナバンド」を始めたことなどで契約回線数が770万回線を超え、赤字幅は縮んだ。楽天は、年内にも携帯事業を単月で黒字化するとの目標を掲げる。三木谷浩史・会長兼社長はこの日開いたオンライン会見で「財務状況も飛躍的に改善をしてきている」と話した。

 売上高は前年同期比で8%増の1兆509億円、営業利益は516億円の赤字で、同1250億円の赤字からは改善した。「楽天市場」などのネット通販や楽天証券などの金融事業に加えて、コロナ禍からの回復で「楽天トラベル」も好調だった。(上地兼太郎)