中国国債が下落、口座貸し出し巡る国営メディア報道で
中国国債が9日の取引で下落。金融時報が債券取引口座の貸し出しや譲渡を避けるべきだと警告。
中国銀行間市場交易商協会が地方商業銀行4行を債券市場操作の疑いで調査中。
中国人民銀行が国債購入を控えるよう警告し、国債バブルに警戒。
[上海/北京 9日 ロイター] - 中国国債が9日の取引で下落している。中国人民銀行(中央銀行)傘下の金融時報が債券取引口座の貸し出しや譲渡を避けるべきだと伝えたことが背景。
人民銀監督下にある中国銀行間市場交易商協会(NAFMII)は7日夜、債券市場操作の疑いで地方商業銀行4行を調査すると発表していた。
金融時報は、債券取引口座の貸し出しや譲渡が市場の価格形成をゆがめ、信用リスクが高まる可能性があるため、行うべきではないと伝えている。
中国の30年物国債先物は9日の取引で一時0.7%下落。10年物国債先物も一時0.3%下落した。いずれも週間ベースで5週ぶりに下落する見通し。
中国人民銀行(中央銀行)は見境のない国債購入を控えるよう繰り返し警告。国債バブルに発展すれば危機につながりかねないと警戒している。