ロレアル24年上半期は売上高13%増で増収増益 「潜在顧客は約40億人」とCEO

AI要約

ロレアルの2024年上半期決算は、売上高や利益が前年比で増加し、特にヘアケアとフレグランスカテゴリーが大きく伸びた。

プロフェッショナル製品やコンシューマープロダクツが成長し、新興市場での好調なパフォーマンスが目立った。

リュクス製品も成長し、ブランドの強化や新商品の導入により市場をリードし続けている。

ロレアル24年上半期は売上高13%増で増収増益 「潜在顧客は約40億人」とCEO

ロレアル(L’OREAL)の2024年1~6月期(上半期)決算は、売上高が前年同期比7.5%増の221億2000万ユーロ(約3兆4949億円)、営業利益が同8.0%増の45億9900万ユーロ(約7266億円)、純利益が同8.8%増の 36億5000万ユーロ(約5767億円)と増収増益だった。カテゴリー別の売上高では、ヘアケアが同14.9%増で35億ユーロ(約5530億円)、フレグランスが14%増で26億ユーロ(約4108億円)と大きく前進した。

全事業部プラス成長

けん引するのはダーマトロジカル ビューティ事業本部

事業部別では、プロフェッショナルプロダクツ事業本部が同4.9%増で売上高は24億2600万ユーロ(約3833億円)と堅調だった。「ケラスターゼ(KERASTASE)」や「ロレアル プロフェッショナル(L’OREAL PROFESSIONNEL)」の新商品発売が続き好調だった。中国を含む北アジアと、特にGCC(サウジアラビア、クウェート、パーレーン、カタール、アラブ首長国連邦、オマーンの6カ国)、南米が市場を上回る業績を達成した。

コンシューマープロダクツ事業本部は同8.3%増で83億2200万ユーロ(約1兆3148億円)と力強い成長を示した。欧州とブラジル、メキシコ、インドの新興市場がけん引し、ヘアケアはプレミアム化が奏功した。最も顕著だったのは「ロレアル パリ(L’OREAL PARIS)」で、艶出しシャンプーが好調で2ケタ成長した。メイクアップは、「ロレアル パリ」のマスカラ、「ニックス プロフェッショナル メイクアップ(NYX PROFESSIONAL MAKEUP)」のリップグロス、「メイベリン ニューヨーク(MAYBELLINE NEW YORK)」のチークなどの発売により、2ケタ成長を達成した。

リュクス事業本部は、同4.0%増で75億7800万ユーロ(約1兆1973億円)だった。欧州、北米や新興市場でも2ケタ成長を達成した。中国では市場全体の成長率がマイナスの中シェアを拡大し、北アジアのトラベルリテールは改善の兆しが見られた。「イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT)」「プラダ ビューティ(PRADA BEAUTY)」「ヴァレンティノ ビューティ(VALENTINO BEAUTY)」といったブランドがけん引し、フレグランスカテゴリーは活況だった。全地域で市場を上回ったほか、メイクアップも回復を続ける。買収した「イソップ(AESOP)」は拡大計画を推進した。