ソニー、米パラマウントの買収断念 十時社長「戦略にフィットせず」
ソニーグループは米メディア大手「パラマウント・グローバル」の買収を断念した。
パラマウントはスカイダンス・メディアとの合併に合意し、他社からの提案も受け付ける姿勢を見せていたが、ソニーは再提案を見送った。
ソニーはパラマウントの全体買収にはリスクや経営資源の配分の観点から戦略的フィットがよくないとして断念した。
ソニーグループは7日、米メディア大手「パラマウント・グローバル」の買収を断念したと明らかにした。複数陣営による買収合戦となるなか、パラマウントは7月、米映画大手「スカイダンス・メディア」との合併に合意したと公表。8月下旬までは他社からの提案も受け付けるとしていたが、ソニーは再提案を見送った。
この日の決算会見の質疑応答で、十時裕樹社長が「パラマウントは大きい企業体。その全体の買収は、リスクや経営資源の配分などの観点から、戦略としてのフィットがよくない」と断念した理由を説明した。