〔NY外為〕円、147円台前半(8日)

AI要約

ニューヨーク外国為替市場では、米労働市場の堅調さにより景気減速懸念が和らぎ、円相場が1ドル=147円台前半に下落。

日本では最大震度6弱の地震が発生し、米消費者物価指数(CPI)やジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長の発言に注目。

ユーロは対ドルで1ユーロ=1.0917~0927ドル、対円では160円69~79銭となる。

 【ニューヨーク時事】8日のニューヨーク外国為替市場では、米労働市場の堅調さを示す経済指標を受けて景気減速懸念が和らぐ中、円売り・ドル買いが優勢となり、円相場は1ドル=147円台前半に下落した。午後5時現在は147円21~31銭と、前日同時刻(146円62~72銭)比59銭の円安・ドル高。

 ニューヨーク市場は、日米株安を背景とした海外市場の円買い・ドル売りの流れを引き継ぎ、146円17銭で取引を開始。米労働省が朝方発表した3日までの1週間の新規失業保険申請件数は前週比1万7000件減の23万3000件となり、市場予想(ロイター通信調べ)を下回った。

 雇用情勢の底堅さを示唆する内容となる中、米長期金利が上昇し、円を売ってドルを買う動きが加速。一時147円台半ばまで下落した。邦銀担当者は「統計を受けて過度な景気減速に対する警戒感が弱まった」と指摘。また、日本では8日に日向灘を震源とする最大震度6弱の地震が発生し、気象庁が「南海トラフ地震臨時情報」を発表したが、「特に材料視されなかった」と語った。

 投資家らは来週発表される7月の米消費者物価指数(CPI)や、今月下旬に開催される経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」でのパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長の発言に注目している。

 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0917~0927ドル(前日午後5時は1.0914~0924ドル)、対円では同160円69~79銭(同160円29~39銭)と、40銭の円安・ユーロ高。