JPモルガン、年内の米景気後退の確率を35%に引き上げ

AI要約

JPモルガンは米国の景気後退確率を引き上げ、賃金インフレの鈍化が要因であると指摘しました。

同社は労働市場の状況緩和がサービスインフレの鈍化を強め、FRBの政策スタンスが制限的であると述べました。

ゴールドマン・サックスも景気後退確率を引き上げ、FRBの利下げを予想しています。

JPモルガン、年内の米景気後退の確率を35%に引き上げ

[8日 ロイター] - JPモルガンは米国が年内に景気後退(リセッション)に陥る確率を25%から35%に引き上げた。賃金インフレの鈍化が理由。

同社は7日付のリポートで「米国の賃金インフレは他の先進国経済に見られない形で鈍化している」と指摘。

「労働市場の状況緩和は、サービスインフレが鈍化するという確信と米連邦準備理事会(FRB)の現在の政策スタンスが制限的であるという確信の双方を強める」と述べた。

同社はFRBが「漸進主義と決別」し、年内に少なくとも100ベーシスポイント(bp)の利下げを行うと予想している。

ゴールドマン・サックスは4日付のリポートで、米国が今後1年以内に景気後退に陥る確率を10%ポイント引き上げ25%とした。