〔東京株式〕上値重い=戻り待ちの売りも(7日後場中盤)

AI要約

日経平均株価は内田副総裁の発言を受けて上昇し、前場後半に急騰したものの後場中盤に上値が重い展開となっている。

内田副総裁の会見を控え、市場関係者はこの水準が続く様子。日経平均株価の始値は堅調で銘柄に買いが入る状況。

日経平均株価は前日比789円15銭高で取引を終え、多くの業種が上昇。銀行業や保険業などが大きく伸びた。

 (13時30分)日銀の内田真一副総裁が「市場が不安定な状況で利上げをすることはない」と発言したのを受けて前場後半に急速に上げ幅を広げた日経平均株価だが、後場の中盤になって上値が重い展開が続いている。前日の大幅高の反動から戻り待ちの売りも出ているとみられる。市場関係者は「午後2時半に始まる内田副総裁の会見までこの水準が続く」(大手証券)と予想している。

 (後場寄り)後場の日経平均株価の始値は前日比692円65銭高の3万5368円11銭と堅調。プライム市場で8割以上の銘柄が値上がりした前場の流れを引き継ぎ、幅広い銘柄に買いが入っている。

 (前引け)【プライム】前日の急騰の反動から朝方は売り優勢だったが、日銀の内田真一副総裁の金融経済懇談会での発言を受けて「さらなる利上げに対する過度な警戒感が後退した」(大手証券)。これを好感し買いが強まり日経平均株価の午前の終値は前日比789円15銭高の3万5464円61銭と上昇。東証株価指数(TOPIX)は、80.31ポイント高の2514.52。

 85%の銘柄が値上がりし、値下がりは14%。出来高は15億9007万株、売買代金は3兆6658億円。

 業種別株価指数は33業種すべて上昇し、銀行業、保険業、卸売業、機械、電気・ガス業、証券・商品先物取引業の上昇率が大きかった。

 【スタンダード】スタンダードTOP20は強含み。出来高は1億9945万株。

 【グロース】グロースCore、グロース250はともに堅調。

 (10時35分)米国の債券利回り上昇を受けて銀行株などに買いが入り、朝方900円超安まで売り込まれた日経平均株価は切り返した。「ある程度上昇すると押し目で買っていた投資家から利益確定売りが出る」(中堅証券)との見方もあり不安定な値動きが続きそうだ。

 (寄り付き)前日に日経平均株価が3000円超上昇するなど急騰した反動で売りが先行している。始値は前日比553円11銭安の3万4122円35銭と下落して始まった。