〔東京外為〕ドル、144円台後半=米景気の先行き不透明感で下落(7日午前9時)

AI要約

7日朝の東京外国為替市場で、米景気の不透明感からドルは144円台後半に下落した。

前日の海外市場では、円は対ドルで安定しつつも一進一退の展開となった。

米国ではドル安・円高が進行し、市場は日銀の発言や日経平均の動向を注視している。

 7日朝の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、米景気の先行き不透明感から、1ドル=144円台後半に下落した。午前9時現在、144円71~73銭と前日(午後5時、145円29~30銭)比58銭のドル安・円高。

 前日の海外市場では、欧州時間は144円30銭台から145円40銭台のレンジで一進一退となった。米国時間の序盤は、大阪夜間取引で日経平均先物が急落し、リスク回避の円買いが強まった。144円05銭前後まで下落した後、中盤は長期金利の上昇で145円40銭に水準を切り上げた。終盤は、主要株価指数の伸び悩みで144円10銭台まで下落した。

 米国では株価と金利が上昇しながらも、ドル安・円高が進んだ。これについて市場からは、「ポジションの手じまいなどがあったのだろう」(国内証券)との見立てがあったほか、「米景気への不安感から市場が弱気になっている」(外為仲介業者)との声も聞かれた。本日の東京市場は、為替と株価の動きにリンクが見られる状況の中、「市場は日経平均にらみの取引姿勢が続くだろう」(同)との見方が出ている。

 東京時間は、内田真一日銀副総裁の金融経済懇談会・講演と会見が予定されている。日銀の追加利上げ後の株価や為替の乱高下を受けて、どのような発言をするか注目されている。

 ユーロは対円で小幅安、対ドルでは横ばい。午前9時現在は、1ユーロ=158円10~13銭(前日午後5時、158円76~77銭)、対ドルでは1.0925~0926ドル(同1.0926~0927ドル)。