〔東京外為〕ドル、145円台前半=米指標改善や株急騰で大幅高(6日午後5時)

AI要約

6日の東京外国為替市場では、ドルの対円相場が大幅に上昇し、1ドル=145円台半ばまで急騰した。朝方は146円30銭まで買われたが、一時的な高値を付けた後は戻り売りで伸び悩んだ。

日経平均株価の急騰や米経済指標の改善が影響し、ドル円は145円台半ばを中心に取引された。為替ブローカーや大手銀行などでは、日経平均の暴落が一巡したことでドル円相場が徐々に落ち着くという見方も出ている。

ユーロは対円で伸び悩み、対ドルでは弱含みの展開となった。1ユーロ=158円76~77銭、対ドルでは1.0926~0927ドルと推移した。

 6日の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、米経済指標の改善や日経平均株価の急騰を受け、1ドル=145円台半ばへと大幅高となっている。朝方には一時146円30銭台まで買われたが、その後は戻り売りで伸び悩む展開だった。午後5時現在、1ドル=145円29~30銭と前日(午後5時、143円46~47銭)比1円83銭の大幅ドル高・円安。

 ドル円は早朝、前日の海外市場で買いが強まった流れから145円70銭台で取引された。午前9時すぎには日経平均株価の急伸で146円30銭台まで買い上げられた。その後は戻り売りに押され、午前11時前後は144円30銭台に反落。正午前後は145円30銭台に持ち直した。午後は145円台半ばを軸にしたレンジ圏で推移した。

 前日の海外市場では、欧州時間は141円70銭~142円90銭台でもみ合った後、米国時間に上昇した。7月の米ISMサービス業PMIが51.4と前月の48.8から改善したたことに支援され、中盤には144円80銭台に上伸。終盤は143円40銭~144円20銭台に伸び悩んだ。

 東京時間は、前日に暴落した日経平均が一転して急騰。「リスクオフで買われた円が一気に売り戻される展開」(FX業者)となった。もっとも、「146円台では戻りが売り厚かった」(為替ブローカー)とされ、146円台定着には至っていない。市場では「日経平均の暴落は過剰反応であり、下げた分がかなり戻ったことで、ドル円も徐々に落ち着くのではないか」(大手邦銀)との声が聞かれる。

 ユーロは終盤、対円で伸び悩み。対ドルは弱含み。午後5時現在、1ユーロ=158円76~77銭(前日午後5時、157円08~12銭)、対ドルでは1.0926~0927ドル(同1.0948~0949ドル)。