スーパー・マイクロ、利益率見通しが予想下回る AIサーバー費用重し

AI要約

米サーバー大手スーパー・マイクロ・コンピューターは第4・四半期決算で市場予想を下回る調整後粗利益率を発表し、AI半導体の高コストが利益を圧迫した。

株価は一時上昇したが、その後下落し、他の半導体銘柄も影響を受けた。AI関連株は懸念材料から圧力を受けている。

スーパー・マイクロは利益率の回復を2025年度までに目指し、第1・四半期の利益見通しは市場予想に届かなかったが、売上高見通しは上回った。

[6日 ロイター] - 米サーバー大手スーパー・マイクロ・コンピューターが6日発表した第4・四半期(4─6月)決算は、調整後粗利益率が市場予想を下回った。最新のAI(人工知能)半導体を搭載したサーバー生産のコスト高が利益を圧迫した。

同社株は引け後の時間外取引で当初12%上昇したが、その後下げに転じて14%安となり、他の半導体銘柄も連れ安。エヌビディアは2%、アーム・ホールディングスは2.1%、AMDも1.2%、それぞれ下落した。

AI関連株は年初から上昇が続いていたが、足元はデータセンターなどインフラ構築費用の高さが懸念される中、大きな圧力にさらされている。

スーパー・マイクロの第4・四半期の調整後粗利益率は11.3%で、LSEGがまとめたアナリスト予想の14.1%を下回った。

チャールズ・リャン最高経営責任者(CEO)はアナリスト会見で、利益率は2025年度末までに通常のレンジに戻ると述べた。同社は粗利益率の見通しを14─17%に据え置いた。

第1・四半期の調整後1株利益見通しは6.69─8.27ドル。中央値は市場予想の7.58ドルに届かなかった。一方、純売上高見通しは60億─70億ドルで、市場予想の54億6000万ドルを上回った。