〔米株式〕NYダウ大幅続落、一時600ドル超の下げ(2日午前10時13分)

AI要約

ニューヨーク株式相場は、7月の米雇用統計が市場予想を下回り、大幅続落している。

米労働省の発表では、景気動向を示す非農業部門の就業者数が前月比で伸びが縮小し、失業率も悪化した。

インテルとアマゾンの決算が市場予想を下回り、ダウ平均の下落を先導している。

 【ニューヨーク時事】週末2日午前のニューヨーク株式相場は、7月の米雇用統計が市場予想を下回る低調な内容となったことを嫌気した売りに、大幅続落している。優良株で構成するダウ工業株30種平均の前日終値比の下げ幅は一時600ドルを超えた。午前10時13分現在、ダウ平均は617.93ドル安の3万9730.04ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数は574.13ポイント安の1万6620.02。

 米労働省が朝方発表した7月の雇用統計で、景気動向を敏感に反映する非農業部門の就業者数は前月比11万4000人増と、伸びは6月(17万9000人増)から大きく縮小した。市場予想(17万5000人増=ロイター通信調べ)も下回った。失業率も4.3%と、前月(4.1%)から悪化。また、5月と6月の非農業部門就業者数は合計で2万9000人下方修正された。雇用情勢の軟化を示す内容を受け、景気減速への警戒感が強まっている。

 一方、米主要企業の決算発表シーズンが佳境を迎える中、インテルが前日引け後に発表した4~6月期決算で2四半期連続の赤字を計上。7~9月期の売上高見通しも市場予想を下回った。アマゾン・ドット・コムが発表した4~6月期決算は、売上高が前年同期比10%増、純利益が2倍となった。ただ、オンライン売上高の伸び減速が示された。この日の市場ではインテルが29%超安、アマゾンは12%超安と大幅下落しており、ダウ平均の下げを先導している。

 ダウ構成銘柄をみると、ボーイングが5%超安、セールスフォース、アメリカン・エキスプレスがそれぞれ4%超安と売られている。4~6月期決算が市場予想を下回ったシェブロンは、1%超安。一方、堅調な決算を発表したエクソンモービルは買いが優勢となっている。