ラーメン店の倒産が急増 初の年間100件倒産の可能性 帝国データバンク

AI要約

2024年1~7月におけるラーメン店の倒産が49件に達し、過去最多の件数となっている。

原材料の価格上昇や光熱費の値上げなどが原因とされており、年間の倒産件数が100件を超える可能性も指摘されている。

帝国データバンクは、値上げに耐え切れない店舗や客足減少による経営破綻が多いとしている。

帝国データバンクが2日に発表した「ラーメン店」の倒産動向(2024年1~7月)によると、2024年1月から7月までに発生したラーメン店の倒産が49件にのぼった。

一年間に倒産した件数は、過去最多の2020年が年間54件、次いで2023年が53件で、それらの年と比べてほぼ倍増ペースとなっている。このままのペースが続けば、年間の倒産件数が100件を超える可能性が出ている。

倒産増加の背景のひとつに、ラーメンの原価率の増加があると見られている。

ラーメンで使用する原材料のトータルコストを試算した「ラーメン原価(豚骨ベース、東京都区部・帝国データバンク試算)」によると、ラーメン1杯を作るのにかかる原価は2024年6月時点で2年前から1割以上上昇した。

豚肉や背脂、麺などの価格高騰に加え、光熱費の値上げによる負担も大きいとしている。

帝国データバンクは「原材料の値上げペースに耐え切れなくなった店や、値上げを実現してもその後客足が減少した店で、閉店や経営破綻を余儀なくされたケースは多いとみられる」と指摘している。