崎陽軒だけじゃない!? 50軒すべて巡りたい、栃木の新名物「かぬまシウマイ」を食べ歩いてわかったシウマイ天国の魅力とは

AI要約

栃木県鹿沼市のシウマイ像からスタートする食べ歩きの記事。地域ブランドとして取り組む「かぬまシウマイ」に注目。

鹿沼市がシウマイを選んだ理由や、シウマイの歴史について紹介。横浜で名物となった崎陽軒の始まりも関連付けて紹介。

食べ歩き部が訪れた笑福シウマイで特製豚シウマイや揚げシウマイなどを試食。シウマイの味わいや魅力について述べられた内容。

崎陽軒だけじゃない!? 50軒すべて巡りたい、栃木の新名物「かぬまシウマイ」を食べ歩いてわかったシウマイ天国の魅力とは

「これのどこがシウマイなんだろう」

 それが、東京から約100㎞、関東平野の北端にある栃木県はJR鹿沼駅前の「シウマイ像」を観た第一印象です。

 栃木といえば、世界遺産の日光・東照宮や中禅寺湖、宇都宮の餃子など魅力的な旅の目的地に恵まれたエリア。なかでも鹿沼は2023年には特別列車のスペーシアXが開業し、2024年にはスノーピークが関東で初の直営キャンプ場をオープンするなど、より注目が集まっています。

 シウマイ像は、「市の観光の名物をつくろう」と考えた鹿沼市が、鹿沼の名産の深岩石を使い2021年に作ったもの。「鹿沼」と「シウマイ」、そして「彫刻」の3つを“握る”というのがそのテーマなのだとか。

 この像をアイコンに鹿沼市が地域ブランドとして取り組んでいるのが、今回VAGUE食べ歩き部が体験する「かぬまシウマイ」です。

 鹿沼が街興しにシウマイを選んだ理由は、シウマイの代名詞とも言える「崎陽軒」の初代社長の野並茂吉氏が鹿沼市の北西部にある加園地区の出身だからなのだそう。

 幼いころに故郷を離れ様々な職をへて横浜にたどり着いた野並氏。彼が考え出した冷めても美味しい「シウマイ」が横浜の名物になったのはご存知の通り。

 野並氏は横浜での成功後も鹿沼と縁を持ち続け、そんな故郷への思いを鹿沼でも受け継ごうと、「シウマイの街 鹿沼」を目指すことになりました。

シウマイ像の向かい側にあるお店から、さっそく食べ歩きをスタートしましょう。

「笑福(えふ)シウマイ」はテイクアウトのみの小さなお店ですが、蒸したてのシウマイを求め次から次へと客が絶えません。

 ここで外せないのが「特製豚シウマイ」。豚の赤身肉と具のタマネギともに国産にこだわり、独自の調味料を合わせて練り上げ一つひとつ手づくりされたもの。

 こだわりの特製豚シウマイを唐揚げにした「揚げシウマイ」も魅力的。そんな心を見透かし「食べ歩きしてください」と言わんばかりに蒸しと揚げが3つずつ入った「あいもりシウマイ」(825円、消費税込み)をチョイスしました。

 1個40グラムはあろうかという大ぶりな蒸しシウマイは肉肉しく、揚げシウマイも味が凝縮されており大満足。シウマイ像を眺めながらぱくつく鹿沼シウマイの味わいは絶品でした。