北海道産「オオズワイガニ」厄介者から主役へ ふるさと納税でブランド「ブリ」も人気
北海道でオオズワイガニの大量発生が漁業に影響を与えており、毛ガニの水揚げが減少していることが問題となっている。
オオズワイガニのサイズがアップし価格も上昇しており、地域の漁業の柱となっている。
また、ブリの水揚げも急増しており、極寒ブリとしてブランド化が進んでいる。
去年、北海道で大量発生して漁師を困らせていたオオズワイガニが、今年も大量に水揚げされているといいます。
このオオズワイガニ、何が問題になっているかというと、7月ごろに獲れるはずの毛ガニの水揚げが、オオズワイガニが大量発生したことで減少しているんです。
去年、水揚げされたオオズワイガニは、大半が9センチ未満と小ぶりなものが多く、1杯100円~150円と安値で取引されていましたが、今年はサイズアップして、水揚げされるほとんどが9センチ以上になり、1杯約700円ほどで取引されています。
えりも漁協の金子武彦さんは、
「平均500グラム前後と大きくなり、価格もある程度あがったので喜ばしい。いまやオオズワイガニは、この地域の漁業の柱」と話しています。
また、北海道ではブリの水揚げも急増しています。
ここ20年間の漁獲数を見ると、名産だったサケが半減している一方で、ブリは20~30倍の水揚げとなっています。
北海道・白糠町では、豊漁のブリをブランド化し『極寒ブリ』と名付けています。
7キロ以上で、脂ノリがよく上品な味わい、船の上で活締めをするためクサミがないのが特徴です。
『極寒ブリ』は、ふるさと納税の返礼品としても提供を始めて、去年は用意した1500食が半年ほどで品切れになりました。
『極寒ブリ』のブランド化を手掛けた企業によると、
「ふるさと納税以外にも、日本国内のレストランなどに向けて販売する予定で、日本の高品質な食材に対して熱い視線を注ぐ、海外への販路拡大も検討している」ということです。
(「羽鳥慎一モーニングショー」2024年7月19日放送分より)