大和証Gの4―6月、純利益は微増 法人向け部門低調

AI要約

大和証券グループ本社は2024年4-6月期に連結純利益が前年比1.2%増の239億円であることを発表した。

ウェルスマネジメント部門は好調に推移している一方、法人向けのトレーディングや投資銀行業務は低調だった。

特にGM&IB部門では減益し、国内での大型株式引受案件の不足や海外のM&A助言業務のコスト増に対処できなかったことが要因とされる。

Miho Uranaka

[東京 1日 ロイター] - 大和証券グループ本社が1日に公表した2024年4―6月期の連結純利益は、前年同期比1.2%増の239億円だった。ウェルスマネジメント部門は堅調に推移したものの、法人向けのトレーディングや投資銀行業務(GM&IB)が低調だった。

経常利益は同4.6%増の377億円だった。GM&IB部門については、同45.4%減の60億円で、会社内部の想定数値も下回った。

吉田光太郎・最高財務責任者(CFO)によると、国内で大型の株式引受案件がなく、海外のM&A(合併・買収)助言業務では、昨年下期の人員拡充によるコスト増を賄いきれず、減益となった。国債や為替のトレーディング業務については、日本国債の取引は非常に好調だったが、米国金利の方向感に不透明感がある中、海外は苦戦した。

一方、個人の資産管理を担うウェルスマネジメント部門は堅調で、吉田CFOは、コンサルティングを軸とした資産管理型の営業モデルへの転換による効果が、着実に実績に表れているとしている。