仏ソジェン、第2四半期は予想上回る増収増益 投資銀行部門好調

AI要約

仏大手銀行ソシエテ・ジェネラルの第2・四半期決算では、連結純利益が前年比24%増の11億1000万ユーロと市場予想を上回った。国内の小口金融部門が改善し、株式部門も好調だった。

収入は6.3%増の66億9000万ユーロで予想を上回ったが、貸倒引当金は2023年の2倍以上の3億8700万ユーロになった。小口金融部門の純金利収入は10.6%増加し、通年では38億ユーロ程度になる見通し。

一方、投資銀行部門は収入が前年比10%増で予想を上回り、株式トレーディング部門が大きく伸びた。グループの自己資本比率に関する目標も引き上げられた。

仏ソジェン、第2四半期は予想上回る増収増益 投資銀行部門好調

Mathieu Rosemain

[パリ 1日 ロイター] - 仏大手銀行ソシエテ・ジェネラルが1日発表した第2・四半期決算は、連結純利益が前年同期比24%増の11億1000万ユーロ(12億ドル)と、市場予想を上回った。国内の小口金融部門が底を打ったほか、株式部門が好調だった。

同社がまとめたアナリスト16人の平均予想は9億7300万ユーロだった。

収入は6.3%増の66億9000万ユーロと、予想の65億9000万ユーロを上回った。貸倒引当金は2023年の2倍以上の3億8700万ユーロで、予想通りだった。

国内の小口金融部門の純金利収入は10.6%増加した。通年では38億ユーロ程度になるとの見通しを示した。以前は少なくとも22年と同水準の41億ユーロになると予想していた。

3億ユーロの未達について、政府が利率を設定する貯蓄口座の預金シェア増加と競争の激化を理由に挙げた。

対照的に収益全体の40%近くを占める投資銀行部門は、収入が前年比10%増と、予想を大きく上回る結果となった。株式トレーディング部門が24%伸びた。

アフリカからの撤退や設備ファイナンス部門SGEFの売却などの資本増強策を受けて、グループの狭義の中核的自己資本(コアTier1)比率が今年は13%を上回ると予想し、従来の目標の13%程度から引き上げた。