AGC、通期最終赤字に下方修正 バイオ医薬品で減損1183億円

AI要約

AGCは2024年12月期業績を下方修正し、950億円の当期損失を予想する。

需要の回復遅れでバイオ医薬品事業の営業損益が悪化し、減損損失を計上。

建築用ガラス市場の減速や為替影響で営業利益も下方修正。

Kuniko Mutoh

[東京 1日 ロイター] - AGCは1日、2024年12月期業績(国際会計基準)を950億円の当期損失に下方修正した。530億円の黒字予想から一転、最終赤字を見込む。需要の回復遅れでバイオ医薬品事業の営業損益が悪化し、1183億円の減損損失を計上する。

減損の内訳はのれん(デンマーク、イタリア、米国)が606億円、有形固定資産およびのれん以外の無形資産(米国)が577億円。

建築用ガラスの主要市場の欧州で景気が減速している影響などもあり、営業利益も1500億円から1300億円に下方修正した。

売上高予想は2兆1000億円で据え置いた。為替による増収効果や電子セグメントの出荷増加で、バイオ医薬品事業などの減収をカバーする。