“原二ブーム”を牽引するホンダCT125ハンターカブは、やっぱり魅力的な1台だ! 人気の理由を考えた

AI要約

125ccクラスのバイクであるホンダCT125ハンターカブの魅力について、バイク好き俳優と元バイク雑誌編集長が試乗し語る。ハンターカブの歴史、デザイン、人気の理由について熱く語られる。

ハンターカブはアメリカで発売されたモデルをルーツとし、オン/オフロードを走れるレジャーバイクとして日本でも人気となった。無骨なデザインとタフな走行性能が魅力的である。

125ccクラスや原二バイクの人気が急上昇しており、ハンターカブもその中心的存在としてベテランライダーから若年層まで幅広い支持を受けている。

“原二ブーム”を牽引するホンダCT125ハンターカブは、やっぱり魅力的な1台だ! 人気の理由を考えた

今、125ccクラスのバイクが売れている。“原付二種”というカテゴリーで、原付並の手軽さとコストパフォーマンスの高さが魅力だ。いっぽう走りは小型二輪と遜色ない俊敏さで、その “いいとこ取り”が人気の理由。バイク好き俳優・駒木根葵汰(こまぎね・きいた)と元バイク雑誌編集長・カワニシが注目の125ccモデルにイッキ試乗し、その魅力を確かめる。次は最近の“原二ブーム”を牽引している人気モデル、ホンダ「CT125ハンターカブ」に乗った。

河西啓介(以下、カワニシ):今回試乗するのは、国産125ccクラスの中でもトップクラスの人気を誇っているホンダCT125です。“ハンターカブ”と、言えば、わかりますよね。

駒木根葵汰(以下、きいた):はい、もちろん! 地元に50ccの「モンキー」とか「ゴリラ」に乗っている仲間がいて、僕も古い「ダックス」に乗っていたし、ハンターカブには親近感ありますね。ホンダの原付って、誰もが通る道って感じですね。

カワニシ:ハンターカブのルーツは、1960年代にアメリカで発売された、スーパーカブをベースにアップマフラーやブロックタイヤを装備してトレイル(山道)を走れるようにした「HUNTER CUB C105H」というモデル。“ハンター”という名前のとおり、狩猟に使うことも考えられていて、ライフル銃を固定するためのオプションパーツもあったんです。

きいた:それはすごい! スーパーカブって新聞配達や蕎麦屋さんの出前などで使われているイメージが強くて、まさに“働くバイク”ですよね。

カワニシ:その後、1980年代にオン/オフロードを走れるレジャーバイクとして「CT110」が日本でも発売されて人気が出たんです。CT110は2012年に生産終了になったんだけど、2019年に後継モデルとして登場したのが現行のCT125 ハンターカブですね。

きいた:跳ね上がったアップマフラーとか大きなリヤキャリアとか、無骨で “ギア”的な作りがカッコいいですよね。タイヤも大きいから「原付」ってイメージじゃなくて、「バイク」って感じ。これならツーリングに行きたくなりますね。

カワニシ:CT125はデビューするや、昨今のアウトドア・ブーム、キャンプ・ブームも追い風になり大人気になりました。一時は納車まで“1年待ち”と言われていましたが、最近は少し落ち着いたみたいですね。

きいた:なんだか四輪で言うところのスズキ「ジムニー」みたいだですね!小排気量でタフ、無骨なデザインがカッコよくて……。

カワニシ:そうそう! 僕もハンターカブとジムニーはキャラクターがよく似ていると思っているんです。かく言う僕もジムニー・オーナーで、同時にハンターカブも持っていました。少し前にダックス125に乗り換えちゃったんですけど。

きいた:なるほど、ハンターカブに乗っていたんですね。どうでしたか?

カワニシ:これまでたくさんのバイクに乗ってきましたが、初めての感覚でしたね。まるで自転車のように気軽に跨がれるんだけど、走りはタフで林道もがんがん行けちゃう。そのギャップが不思議でした。各パーツもしっかり作り込まれていて、所有感も高い。人気の理由を実感しましたね。

きいた:原付とか125ccって、二輪ビギナーや若い人が乗るっていうイメージがあったのですが、ハンターカブはベテランライダーが乗っているのをよく見かけます。しかもリアキャリアに荷物を満載して、「いったいどこまで行くんですか?」って聞きたくなる人も多いです(笑)。

カワニシ:「釣りはフナに始まりフナに終わる」と、言うけど、だとすればバイクは「カブに始まりカブに終わる」と言えるんじゃないか、というのが僕の持論です。ハンターカブに限らないけど、原二ってコンパクトで取りまわしやすい、燃費がよく維持費も安く経済性に優れている、一般道でストレスを感じない走行性能がある、などなど「大きなバイクはちょっと持て余すかな……」なんて気持ちになってきた僕らぐらいの世代のライダーにハマるんです。だからハンターカブの荷台にはきっと“男のロマン”が山積みになっているはず (笑)。