ハーレーに公取委が立ち入り 販売店に不当ノルマか

AI要約

公取委がハーレーダビッドソンジャパンを独禁法違反の疑いで立ち入り検査。ノルマ達成困難な販売店に圧力をかけた疑いがある。

販売店は自らバイクを買い取るなどノルマ達成のため苦境に追い込まれた。不正行為は2020年以降複数の販売店で起きていたと報じられる。

公取委は違反行為の実態解明を急ぎ、ハーレーダビッドソンジャパンに対する調査を進める。

 販売店に達成困難なノルマを課したとして、公正取引委員会は30日、独禁法違反(優越的地位の乱用)の疑いで、米大手二輪車メーカー「ハーレーダビッドソン」の日本法人「ハーレーダビッドソンジャパン」(東京)に立ち入り検査した。関係者への取材で分かった。関係者によると、ノルマを達成しなければディーラー契約を更新しないと示唆するなどした疑いがある。

 販売店の中には、ノルマを達成するため自店でバイクを買い取ったところもあり、一部は資金繰りの悪化から閉業に至った。こうした違反行為は遅くとも2020年以降、複数の販売店を相手に常態化していたとみられ、公取委は実態解明を急ぐ。