リゾート施設運営のACAO SPA&RESORT(静岡)が民事再生法の適用を申請

AI要約

ACAO SPA&RESORT(株)は民事再生法の適用を申請し、保全命令を受けた。

1970年に法人改組された同社は熱海に2つのホテルを運営し、2021年の収入は約9億6300万円に減少。

資金繰りに行き詰まり、負債は約63億円。各ホテルは現在も営業中。

 ACAO SPA&RESORT(株)(TDB企業コード:410000767、資本金5505万円、静岡県熱海市熱海1993-261、登記面=東京都千代田区丸の内2-5-1、代表中野善壽氏、従業員30名)は、7月29日に東京地裁へ民事再生法の適用を申請し、同日保全命令を受けた。

 申請代理人は柴原多弁護士(西村あさひ法律事務所・外国法共同事業、東京都千代田区大手町1-1-2大手門タワー、電話03-6250-6200)。監督委員には本山正人弁護士(岩崎・本山法律事務所、東京都中央区八丁堀4-1-3室町TATSUMIビル5階、電話03-6222-8075)が選任されている。

 当社は、1954年(昭和29年)3月創業、1970年(昭和45年)6月に法人改組されたリゾート施設運営業者。熱海市錦ケ浦地区にて本館「ホテルニューアカオ」及び新館「ロイヤルウイング」の2つの大型ホテルを運営、この他に植物園や海水浴場の運営なども手がけていたが、熱海温泉地区の老舗ホテルとして知名度は高く、国内客に加えインバウンド客の取り込みにも実績を重ね、2018年12月期には年収入高約48億400万円を計上していた。

 しかし、新型コロナの影響で業容の大幅縮小を余儀なくされ、2021年12月期の年収入高は約9億6300万円に減少。この間、2つのホテルについてはいずれも他社へ売却し、当社は植物園・海水浴場の運営と社有不動産の開発に事業転換したものの、資金繰りに行き詰まりを見せたことで自力再建を断念、今回の事態となった。

 負債は約63億円。

 なお、各ホテルは現在も営業を続けている。