ぶっちゃけ、あなたは「空飛ぶ無人タクシー」に乗ってみたいか?

AI要約

中国湖北省の武漢市を中心に自動運転の無人タクシーが急速に普及しており、日本でも2026年に導入される予定。さらに、空飛ぶ無人タクシーの開発も進行中で、人々の利用意欲も高まっている。

シンガポールの研究によると、空飛ぶ無人タクシーの利用意欲は高く、AI技術への信頼や楽しみ、生産性向上などさまざまな要因が関連している。未来の公共交通機関として期待されている。

安全性や技術の信頼性に対する懸念もあるが、空飛ぶ無人タクシーは利用者から肯定的な評価を受けており、実用化されればシンガポールなどで頻繁に利用される見通し。

ぶっちゃけ、あなたは「空飛ぶ無人タクシー」に乗ってみたいか?

 中国湖北省の武漢市では、すでに400台以上の自動運転の無人タクシーが運行されており、今後もこのサービスが拡大することは間違い。専用アプリで簡単に利用でき、料金も通常のタクシーの半額近いため、人気に拍車をかけている。

 日本でも2026年にホンダとゼネラルモーターズの合弁会社が東京で無人タクシーの運行を開始する予定であり、多くの国や地域で導入が急速に進みそうだ。実はこの分野には“ネクストバッター”が控えている。それは空飛ぶクルマが無人タクシーになった

「空飛ぶ無人タクシー」

だ。

・タクシー → 無人タクシー

・空飛ぶクルマ → 空飛ぶ無人タクシー

それなりのリスクはありそうだが、あなたは乗ってみたいと思うだろうか。

 空飛ぶクルマは一見SFの世界のようだが、日本を含む各国で着々と開発が進められている。2025年の大阪・関西万博ではお披露目される予定だ。

 空でも地上でも事故のリスクを完全に排除することはできないが、空の場合は墜落のリスクがある。もちろん、営業運行の前には安全性を入念にチェックしなければならないが、果たして人々は普通のタクシーに乗るのと同じ感覚で利用するのだろうか。シンガポールから興味深い研究が報告されている。

 シンガポールの南洋理工大学の研究チームが2024年4月に「Technology in Society」に発表した研究によると、シンガポール人は空飛ぶ無人タクシーの利用に前向きだという。シンガポール人の10人中5人近くが、将来の利用を期待している。

 空飛ぶ無人タクシーの利用意欲は、

・AI技術への信頼

・快楽的動機(乗車から得られる楽しみや喜び)

・性能への期待(システムの利用が自分の利益になるという期待度)

・ニュースメディアの注目度(空飛ぶ無人タクシー関連ニュースへの注目度)

などの要因と関連していると考えられる。

 研究チームが1002人の参加者を調査したところ、半数近く(45.7%)がこの交通手段が利用可能になれば利用すると答え、3分の1以上(36.2%)が日常的に利用する意向であることがわかった。

 さらに、ほぼ10人に6人(57%)が空飛ぶ無人タクシーに乗ることを楽しい経験だと考えており、53%が乗ることにわくわくしていると回答している。また、10人に6人(60.9%)が乗れば物事がスムーズに進むと考え、61.2%が生産性が上がると考えている。

また、使用されているAI技術や技術に携わるAIエンジニアの能力にも半数が信頼を寄せており、10人中5人(52.9%)が、使用されているAIシステムは人の輸送を支援する能力があり、効果的であると回答した。調査ではまた、空飛ぶ無人タクシーに対する「おおむね肯定的」な感情も明らかになった。

 空飛ぶ無人タクシーは未来の公共交通機関であり、実用化されれば、少なくともシンガポールでは問題なく利用されることになりそうだ。