「半導体製造装置販売」6カ月連続プラス、鮮明な回復基調に寄与した需要

AI要約

日本製半導体製造装置の6月の販売高は、前年同月比31.8%増の3439億9000万円で6カ月連続のプラスとなった。

中国や日本国内向けの装置需要が好調であり、後工程装置の需要も寄与している。

半導体投資が回復基調にあり、中国向けの装置引合いは成熟世代を中心に強い状態が続いている。

日本半導体製造装置協会(SEAJ)がまとめた日本製半導体製造装置の6月の販売高(速報値、4―6月の3カ月移動平均ベース、輸出含む)は、前年同月比31・8%増の3439億9000万円で、6カ月連続のプラスだった。5月に続き、中国や日本国内向けの装置需要が好調だったことに加え、後工程装置の需要も寄与した。半導体投資は2023年の低迷を抜け、回復基調が鮮明になっている。

中国向けは成熟世代を中心に引き合いが強い状態が続く。後工程では、メモリー向けの検査装置などの需要が高かった。メモリーでは、生成人工知能(AI)関連で用いられるDRAMを積層した広帯域メモリー(HBM)が好調だ。また、半導体後工程請負業(OSAT)など半導体の組み立て向けにも装置販売が伸びた。