「お茶づけ」にかけるのはお湯?お茶? 永谷園社員の1割がお茶派、東日本と西日本で違いも

AI要約

永谷園が1952年に発売した「お茶づけ海苔」はロングセラーで、お茶とお湯でかける人がいるが、公式の作り方はお湯をかける。

永谷園の歴史は江戸時代にさかのぼり、創始者の思いを受け継いで10代目の永谷嘉男氏が「お茶づけ海苔」を開発。

社員アンケートではお茶づけ海苔に関する意外な食べ方についてのコメントや地域ごとの嗜好も明らかになっている。

「お茶づけ」にかけるのはお湯?お茶? 永谷園社員の1割がお茶派、東日本と西日本で違いも

 永谷園が1952年に発売した「お茶づけ海苔」。手軽に調理できるロングセラーですが、みなさんは「お湯」と「お茶」のどちらをかけていますか? 公式の食べ方やオススメの食べ方を聞きました。

 永谷園の歴史をさかのぼると、江戸時代に煎茶の製法を開発した永谷宗七郎氏にたどり着きます。

 高級品だったお茶を誰でも楽しめるようにしたい、という思いを持っていた宗七郎氏。

 創始者の思いを受け継いで、10代目の永谷嘉男氏が「お茶づけ海苔」を作りました。

 開発のきっかけは「小料理屋の〆で食べたお茶づけが本当においしくて、ホッとした気持ちになる。これを多くの人が手軽に食べられるものにできないだろうか」という思い。

 もともとお茶屋ということもあり、お茶はたくさんあり、海苔も売っていましたが、これだけだと食感や風味が物足りない。

 父親の故郷である京都の「ぶぶ漬け」でかき餅を入れていたことにヒントを得て、「あられ」を入れることを考案。

 お茶屋を一軒一軒回って納品することから始めて、70年以上続くロングセラーとなりました。

 そんな「お茶づけ海苔」の公式の作り方は以下の通りです。

 (1)お茶わんに軽く一杯のご飯(100g)を盛り、本品(1小袋)をかける

 (2)お湯(150ml)を注いでできあがり

 公式では「お湯」をかけるとありますが、永谷園社内でも「お茶」をかける人が一定数いるようです。

 先日発表した、社員の「思い出の永谷園商品ランキング」を見ると、1位になったお茶づけ海苔にこんなコメントが書かれていました。

 「子どもの頃から食べていたお茶づけ海苔ですが、ずっとお茶をかけて食べるものだと思っていました。入社してからお湯でいいということを知り、家族一同驚きました。(管理部門40代女性)」

 マーケティング本部のお茶づけ担当・福田聖衣さんによると、社員アンケートでは回答した300人のうち約1割が「お茶をかけるものと思っていた」と思っていたそうです。

 また、過去に実施した購入者へのアンケートでは、お湯派とお茶派の比率は80:20。

 東西で分けると東日本は84:16、西日本は75:25となり、西日本の方がお茶派が多いという結果でした。