オロチとAZ-1が複数台あるガレージ【3】ファースト・ロットの1台と最後のシリアルナンバーがココに!

AI要約

オーナーは、AZ-1とオロチというまるで違う2台を複数保有しており、それぞれの取得エピソードや愛車への思いが紹介されている。

オーナーは光岡オロチの最終生産車両であるファイナルオロチを手に入れるため、様々な努力を重ねていたことが明かされる。

愛車はオーナーの秘密基地に保管され、特に最終シリアルナンバーのオロチには永久保管の目標が掲げられている。

オロチとAZ-1が複数台あるガレージ【3】ファースト・ロットの1台と最後のシリアルナンバーがココに!

軽自動車複数台オーナーは基本的に小さいクルマが好きという人が多い。しかし今回紹介するオーナーはAZ-1とオロチというまるで違う2台をそれぞれ複数台持っている。いったいどんなオーナーなのだろうか、自宅への取材を敢行することにした。

【AZ-1&キャラ&オロチ Vol.3】

オロチは、国内でもっとも新しい自動車メーカーである光岡自動車が2001年の第35回東京モーターショーに初出展した際、記念に製作展示したコンセプトカー。その際の感触を得て開発を続け、2006年より完全予約販売を開始したクルマだ。

エンジンはレクサスの3MZ‐FE型の3.3L V型6気筒を搭載。スポーツカーというよりもGTに近い特性を持ち、エクステリアデザインの奇抜さと車内の快適性に重きが置かれている、日本が誇るスーパーカーだ。

オーナーは、光岡オロチを東京モーターショーで一目見て気に入り、予約開始と共に注文。シリアルナンバー1番の車両購入を目指したが、残念ながら抽選の結果4番となってしまう。

次狙ったのは「一番最後の番号」。完全受注生産で最後の車両が4年後という状況のため、光岡ディーラーを巻き込んで、最後のシリアルナンバー獲得に奔走。そのかいあって見事に最後のオロチを手に入れることに成功した。

オーナーが日本のスーパーカーと認めるAZ-1とオロチ。それゆえに、合計で6台ものオーナーになった。その愛車は撮影が終わると広大な敷地の中に点在する家屋の中に収納され、6台ものクルマがあるとは分からない状態に。そう、ここは1/1スケールのミニカーで遊ぶ、オーナーの秘密基地に違いないのである。

光岡オロチ 1

最終のシリアルナンバーの付いた、本当に最後の生産車両であるファイナルオロチ。走行距離はわずか267㎞。シリアルナンバー1番の購入が叶わなかったオーナーが、その後も光岡自動車との密接な関係を続け、手に入れた最終シリアルナンバー車。ボディカラーはゴールドパール。ホイールはTAN-EI-SYAの19インチで、タイヤはポテンザS001。サイズはフロントが245/40R19でリアが285/35 R19。内装は赤と黒だけにして、よりスポーツカーらしいものに。マフラーはワンオフの4本出しに変更しているため、純正とは違い、加速時には迫力あるサウンド。このコンディションを永遠に保つことが目標とのことだ。

光岡オロチ 2

2001年の東京モーターショーで一目惚れし、光岡へのラブコールを送り続けたところ内覧会に招待され、その場で即予約。最初に生産された4台のうちの1台を購入することとなった。初期型はボディーカラー、インテリアカラーがフルオーダーであるため世界で1台だけのチャンピオンイエローを選択した。内装はレッドとホワイト、ブラックの3色だけで構成。前後ともに20インチホイールを装着。走行距離は1183㎞。雨天の走行はもっての他で、水拭きすらも一切したことがないという。そんなオーナーの楽しみ方は、車庫内でオロチのシートに座り、80年代音楽を聞くこと。まさに博物館車両並みの扱いなのだ。

初出:ハチマルヒーロー vol.044 2017年11月号

(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)