米の家庭向け販売4割増 6月の前年同月比販売金額

AI要約

6月に米の家庭向け販売が大きく伸長し、スーパーやドラッグストアで急増したことが分かった。

特売や値上げの影響もある中、値頃感で支持を集めた米は、販売点数が伸びる一方で単価も上昇し、好調な売り上げを記録した。

供給不足の報道なども影響し、米は食品カテゴリーの中で異例の上昇率を示している。

米の家庭向け販売4割増 6月の前年同月比販売金額

 6月に米の家庭向け販売が大きく伸長したことが24日、分かった。スーパーの米の販売金額が前年同月比で36%増、ドラックストアが同44%増とそれぞれ急伸して、好調だった5月を上回る上昇幅となった。値頃感で支持を集めて売上点数が伸長した他、単価上昇が押し上げ要因となった。

 販売時点情報管理(POS)データを分析している企業「True Data(トゥルーデータ)」が、全国店舗の購買データを調べた。

 6月の販売カテゴリー別の前年比金額伸び率ランキングを見ると、米は、スーパーでトマトジュースに次ぐ2位。ドラッグストアでは、化粧品や洗剤類などを抑えて1位と異例の展開になった。

 米は端境で需給のタイト感が強まり、特売の抑制や値上げが進んでいる。それでも販売点数は好調で、同月はスーパーが前年比17%増、ドラッグストアが同20%増と大きく伸長した。パンや麺などと比べた値頃感で需要が拡大した他、「供給不足の報道が相次いで特需が生まれた」との指摘もある。