バークレイズ、プライムブローカー業務でシェア拡大 世界5位に

AI要約

英バークレイズが、ヘッジファンド向けにサービスを提供するプライムブローカー部門で急成長していることが明らかになった。

同社は、デジタル・プラットフォームへの投資や独自の商品提供戦略を通じて差別化を図り、プライムブローカー業界での地位を確立している。

バークレイズは今後も成長を続け、顧客ニーズに合わせたサービスを提供する方針だ。

バークレイズ、プライムブローカー業務でシェア拡大 世界5位に

Sinead Cruise Lawrence White

[ロンドン 25日 ロイター] - 英バークレイズが、ヘッジファンド向けにサービスを提供するプライムブローカー部門で米金融大手からシェアを奪いつつある。

ロイターが調査会社BCGエクスパンドから入手したデータによると、同社は6月末までの1年間でプライムブローカレッジ手数料収入が世界5位となり、5年前の7位付近から躍進した。

別の情報筋もバークレイズの5位を確認した。

バークレイズのリキッド・ファイナンス部門のグローバルヘッドを務めるマイク・ウェッブ氏はロイターに、プライムブローカー分野において同社のチームは正真正銘の「破壊者」であると語った。

同社の差別化は、デジタル・プラットフォームへの投資と、他社が分割しがちな債券と株式を組み合わせた商品提供から生まれていると述べた。このモデルの完成には8年かかったという。

調査会社コーリション・グリニッチによると、プライムブローカー業務は年間200億ドルの収入をもたらすと考えられているが、新規参入は比較的少ない。

ウェッブ氏は、顧客はより洗練されたサービスを求めているため、ビジネスの規模は拡大していると指摘した。

バークレイズは2016年以降この分野が年平均6%のペースで成長しており、今後も1桁台後半の成長を目指す方針だという。