果実堂(益城町)に「日本DX大賞」 ベビーリーフ栽培記録、受発注データ入力をデジタル化 事務作業時間を2割削減

AI要約

有機ベビーリーフ生産の果実堂(益城町)が、DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進する全国の企業や自治体を表彰する「日本DX大賞2024」で大賞に輝いた。デジタル技術で生産や受発注時の事務作業を自動・効率化した〝農業DX〟の取り組みが評価された。

DX大賞は、先進的な事例を発掘しようと一般社団法人日本デジタルトランスフォーメーション推進協会(東京)などが22年から開催。今年は5部門に計132件の応募があり、果実堂は持続可能な取り組みを審査する部門で大賞に選ばれた。

社員5人が中心となり業務を改善。紙に書き込みデータ化していた栽培記録を、タブレット端末で直接入力できるようにした。このほか、手作業だった受発注データ入力を自動化するなどして、年間の事務作業の2割に相当する作業時間を削減した。

果実堂(益城町)に「日本DX大賞」 ベビーリーフ栽培記録、受発注データ入力をデジタル化 事務作業時間を2割削減

 有機ベビーリーフ生産の果実堂(益城町)が、DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進する全国の企業や自治体を表彰する「日本DX大賞2024」で大賞に輝いた。デジタル技術で生産や受発注時の事務作業を自動・効率化した〝農業DX〟の取り組みが評価された。

 DX大賞は、先進的な事例を発掘しようと一般社団法人日本デジタルトランスフォーメーション推進協会(東京)などが22年から開催。今年は5部門に計132件の応募があり、果実堂は持続可能な取り組みを審査する部門で大賞に選ばれた。 

 社員5人が中心となり業務を改善。紙に書き込みデータ化していた栽培記録を、タブレット端末で直接入力できるようにした。このほか、手作業だった受発注データ入力を自動化するなどして、年間の事務作業の2割に相当する作業時間を削減した。

 低コストで導入できるよう、システムはエクセルや簡単なプログラムコードで構築。農業コンサル事業で県内外の農業法人にノウハウなどを提供している。

 高瀬貴文社長(49)は「事務作業の効率化で栽培に注力できる。休めないといった農業のイメージを変え、就農のハードルを下げたい」、DX担当で工場管理部業務推進グループの塚口世名チーフ(34)は「農業者の一助になればうれしい」と話した。(馬場正広)