【毎日書評】今日やることに悩まない。「A4ノート」タスク管理術で仕事を高速化せよ

AI要約

スケジュール管理やタスク管理の適切な方法を理解していないことが、タスクの積み重なりの原因である

タイムマネジメント力は実務を通じて身につくが、実践が難しい場合もある

著者は休息を取ることを重視し、効率的な仕事管理とプライベートの充実が真の仕事効率向上につながると説いている

【毎日書評】今日やることに悩まない。「A4ノート」タスク管理術で仕事を高速化せよ

仕事のスケジュール管理がうまくいかず、タスクが積み重なってしまったというような経験は、誰にでもあるのではないでしょうか。

『A4・1枚ですべての仕事を可視化する 爆速ノート術』(THEオトウサンノヒミツキチ・Kei 著、日本実業出版社)の著者によれば、その原因は「スケジュール管理やタスク管理の適切な方法を理解していないことにあるのだそうです。

スケジュール管理やタスク管理は、たいてい実務を通じて学ぶことになるので、誰もが言葉にできない感覚でタイムマネジメント力を自然と身につけていることが多いのです。

たとえば、社会人経験が浅いうちは、タイムマネジメント力の向上を目指してセミナーに参加したり、関連書籍を読んだりしても、なかなか実践できないのが現実です。

その理由は、「管理の方法(ノウハウ)」に注目しすぎて、その背後にある本質を見逃しているからです。(「はじめに」より)

こう語る著者は現役の会社員。元来タイムマネジメントは得意でなかったものの、積極的に多くの仕事を引き受けることによって多彩な知識と経験を身につけたのだといいます。しかしそんななか、精神的にパンクし、生き方を再考したのだとか。

「仕事ができる人になりたい」と自問自答を続けた末に、得た結論は「休むこと」、家族との時間をはじめとするプライベートを充実させることでした。

つまり、「効率的に仕事を管理し、成果を出しながら、適切に休息を取れる人」こそが、真の「仕事ができる人」だと考えるようになったのです。(「はじめに」より)

そこでここでは自身の経験をベースとして、さまざまな職種で取り入れることのできる考え方を多角的に紹介しているのです。

メリットは、自身が認めているとおり、著者もまた“いたって普通の社会人”であること。つまり、いままさに仕事に悩んでいる方と同じ視点に立てるため、現場で活用できる方法を提案できるというわけです。

そんな本書のなかから、きょうは1日の作業を加速させるための計画法を紹介した第2章「1日の仕事を爆速化する」内の「実践、1日の仕事の爆速化」をクローズアップしてみたいと思います。