〔NY外為〕円、157円台半ば(19日)

AI要約

ニューヨーク外国為替市場では、米長期金利の上昇を受け、円売り・ドル買いの流れが優勢となり、円相場が1ドル=157円台半ばに弱含んだ。

米マイクロソフトのシステム障害により、円相場は一時下落した。米長期金利の上昇も意識され、円は終日軟調に推移した。

ニューヨーク連邦準備銀行のウィリアムズ総裁が景気や中立金利についての見方を表明。日銀の国債買い入れ減額計画についても報告があった。

 【ニューヨーク時事】週末19日のニューヨーク外国為替市場では、米長期金利の上昇を受け、円売り・ドル買いの流れが優勢となり、円相場は1ドル=157円台半ばに弱含んだ。午後5時現在は157円45~55銭と、前日同時刻(157円31~41銭)比14銭の円安・ドル高。

 米マイクロソフト(MS)のクラウドサービスや基本ソフト(OS)「ウィンドウズ」搭載端末で18日、システム障害が一時発生した。世界各地の航空便、証券取引所や銀行などのシステムなどにも影響が広がった。基軸通貨のドルを買って、円を売る流れが強まり、円相場は一時157円70銭まで下落した。

 この日は米主要経済指標の発表がなかったものの、米長期金利の上昇も意識され、円は終日軟調に推移した。

 ニューヨーク連邦準備銀行のウィリアムズ総裁は19日、ペルー南部クスコで開催された会合に参加し、景気を過熱も抑制もさせない「中立金利」について、新型コロナ禍前から始まっていた長期低下傾向が継続しているとの見方を明らかにした。

 一方、日銀は19日、今月9~10日に開いた国債買い入れの減額計画に関する市場関係者との会合の議事要旨を公表。出席者からは、減額のペースについて「段階的な減額が望ましい」との意見が目立ったが、それほど材料視はされなかったもよう。

 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0878~0888ドル(前日午後5時は1.0890~0900ドル)、対円では同171円28~38銭(同171円47~57銭)と、19銭の円高・ユーロ安。