損保ジャパンに続き東京海上でも出向者が契約情報を漏洩していた疑いのあることが新たにわかった

AI要約

東京海上日動火災保険と損害保険ジャパンからの出向者が他社の契約情報を漏洩した疑いが浮上

情報漏洩事案が業界問題となり、損保業界に波紋が広がる

神奈川の大手自動車ディーラーも出向者を介して情報漏洩の疑い

損保ジャパンに続き東京海上でも出向者が契約情報を漏洩していた疑いのあることが新たにわかった

 東京海上日動火災保険から十六銀行の親密保険代理店に出向している社員が、他社の契約情報を出向元の東京海上に漏洩していた疑いがあることが新たにわかった。

■損保ジャパンでも出向者の情報漏洩が複数判明

 代理店出向者による情報漏洩をめぐっては、損害保険ジャパンの複数の出向者が、旧第一勧業銀行(現みずほ銀行)系の親密代理店や横浜銀行系の親密代理店から、契約情報を持ち出して出向元の損保ジャパンと共有していたことがすでに判明している。

 損保業界最大手の東京海上でも同様の疑いが浮上したことで、情報漏洩事案が一気に業界問題の様相を呈してきた。

 十六銀行の親密代理店における事例では、損保ジャパンからの出向者も、同じように他社の契約情報を損保ジャパンに漏洩していた疑いがある。損保ジャパンと東京海上の2社が、互いに相手の契約情報を出向元に漏洩していたようだ。

 両社とも、情報漏洩の目的が、自社への契約乗り換えなのか、あるいは単に代理店における自社の契約シェアの確認なのか、目下調査しているとみられる。

■神奈川の自動車ディーラーでも情報漏洩の疑い

 さらに損保ジャパンでは、神奈川県の大手自動車ディーラーであるウエインズトヨタ神奈川においても、出向者を通じて契約情報を漏洩した疑いが出ている。

 銀行系代理店だけでなく、ディーラーでも情報漏洩の疑いが浮上したことで、ほかの大手損保にも同様の事例がないのか、業界を挙げた徹底した調査が求められそうだ。