「乗ってほしくない車体色1位」だと?「ピンクの車」実はメリット多大! 所有したからこそ実感

AI要約

女性や男性からのアンケートで、ピンクの車は「非モテ色」として避けられていることが分かる。

しかし、珍しい色のピンクの車には他とは違う魅力があり、他者と差をつけられるメリットがある。

筆者はピンクのフィアット500を購入し、個性的でありながらも気に入っている。

「乗ってほしくない車体色1位」だと?「ピンクの車」実はメリット多大! 所有したからこそ実感

 ある調査によると、女性2000人に聞いた「男性に乗ってほしくないクルマの色」の第1位はピンクとのこと。彼女たちいわく「女の子っぽい明るい色はイヤ」「ピンクで迎えに来られたら恥ずかしすぎる」「オネエ系男子を連想してしまう」とのことで、評判は散々です。

 では反対に、男性に聞いた「彼女が『ちょっとイヤだな……』と思ってしまうクルマの色は?」とのアンケート結果も、堂々の1位はピンクでした。その理由を男性に聞くと「目立ちすぎて恥ずかしい」「かわいらしい感じを出しすぎてて嫌だ」とのこと。

 要するに、男女問わずピンクのボディカラーは「非モテ色」です。そればかりかホワイトやブラック、シルバーメタリックが人気の中古車市場においては、ピンクなどの個性的なカラーは人気薄ということもあって査定額は総じて低く、リセールバリューを考えるとマイナスになります。

 そもそもピンクのクルマは乗り手を選ぶということもあって、女性ユーザーが多い軽自動車を除くと設定される車種はかなり少なめ。2013年に「モモタロウ」という名の明るいピンクで塗られたクラウンが限定販売されて話題になったことがありましたが、2024年現在では日産ノートに「スミレ」という紫がかったピンクメタリックの設定がある以外は、ポルシェやロールスロイスなどの高級輸入車に特別受注色として設定がある程度と、登録車では選択肢がかなり限られます。

 そんなピンクのボディカラーですが、じつは筆者(山崎 龍:乗り物系ライター)がゲタ代わりに使っているのが「ローザ・ローザ」という鮮やかなソリッドカラーのピンクで塗られたフィアット500PINK!です。2009年に国内限定50台(世界限定600台)で販売されたスペシャルモデルで、2023年7月に中古車サイトで格安で販売されているのを見つけると、一目惚れして買ってしまいました。

 50を過ぎたおっさんが愛車とするには、チトかわいすぎるかなとも思いましたが、フィアット500の丸っこいルックスにピンクはよく似合っていますし、「非モテ色」という点もすでに付き合っているパートナーがいるので、今さらモテを気にする必要はありません。なんなら、カノジョ了承のもとで購入しているのでまったくもって問題なし。とはいえ、車両を初めて見たときは、一瞬引いた表情を見せてはいましたが……。

 購入したフィアット500は10万kmを超えた中古車ですが、故障ひとつすることなく2024年現在も調子よく走っています。こうして、納車から1年が経過したところで振り返ると、ピンクのボディカラーには意外にも多くのメリットがあることに気付かされました。

 ピンクのボディカラーのメリットについては、いくつかありますが、大きなものを挙げると次の3つになります。

 まず、ひとつ目は「他の人と被らない」という点でしょう。

 ライターという仕事柄、クルマ関係のイベントには足を運ぶことが多いのですが、イタリア車のイベントでも同じクルマに出会うことはほぼありません。唯一の例外が今年3月に千葉で開催されたフィアット限定イベントの『CIAO! FesTrico』だけでした。他人と被らないということは印象にも残りやすくなるようで、愛車と紐づけて顔を覚えてもらえ、イベントを通じて他の参加者と仲良くなることが多かったです。