音もレスポンスも最高!! 初心者も安心の"驚き装備"搭載のMT[フェアレディZ]! 9速ATとの差はいかに
日産 フェアレディZの9速ATについて評価が高いが、MTとの比較も重要である。ATは操舵の切り足しにやや鈍さがあるが、70%以内であれば楽しめる。一方、MTはシフト操作に集中できる利点がある。
MTのV6ツインターボエンジンは大きなトルクをダイレクトに伝え、操作性が良いと評価されている。音やレスポンスも最高で、スポーツ走行に最適。
松田秀士氏はATを「ダイレクト感があり、スポーツドライブでも楽しい」と評価しているが、MT仕様が操作性で上回っていると指摘している。
評論家の中でもすこぶる評価の高い、日産 フェアレディZの9速AT。確かに便利だし、スポーツ走行にもある程度は対応できるだろう。だが、あえてATを選択したくなるほどイイのだろうか!?松田秀士氏にMTとATを乗り比べてもらった。
※本稿は2024年6月のものです
文:松田秀士/写真:奥隅圭之、日産
初出:『ベストカー』2024年7月10日号
ソフトなサスペンション、角のないスムーズなホイールストローク。フェアレディZは締まり切った欧州スポーツとは対照的だが、ターンパイクだと跳ねないしタイヤがしっかりと路面を捉える。コーナリング中の安定感はバツグンで、路面を選ばず後輪のトラクションをしっかりと伝える。
MTとATの重量差は30kg(F:20kg/R:10kg)。ATが重いわけだが、2シータースポーツゆえにその差は目立つ。フロント軸重だけでいえば+20kg。その重量差がMTに比べ早くフロントタイヤをつぶす。
操舵初期応答のスポーツ性はMTとそれほど変わらないが、コーナリングに入ってからの操舵の切り足しにやや鈍さが現われる。操舵角の限界点もMTに比べるとやや早い。ただし、コーナリング性能の70％以内で走るのなら、ステアリングに集中できるATは充分に楽しめる。
ボクがMTを推すのは、ヒール＆トゥしなくてもシンクロシフトでエンジン回転合わせできるので、シフト操作に集中できることだ。ZのMTはゲートがしっかりしていてやや重め。
これがV6ツインターボの大きなトルクをダイレクトで伝えてる感があって操作していて超気持ちイイ！それとやっぱりこのエンジン、音もレスポンスも最高！
●松田秀士はこう評価
・ダイレクト感があり、スポーツドライブでも楽しいAT
・追い込んだ操作性はMT仕様が一枚上だ
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