[アルピーヌ110]がMT固執概念を覆すってマジ!? ATでも全然楽しめるクルマを一挙に

AI要約

電動車でも良い走りするクルマが増えており、MT至上主義に固執する人も減少している。

MTからATへの移行も適切なロードマップを使用すれば可能であり、AT車にも楽しさを見出すことができる。

時間をかけて徐々にこだわりを手放すことで、最終的にはBEV時代への適応が可能となる。

[アルピーヌ110]がMT固執概念を覆すってマジ!? ATでも全然楽しめるクルマを一挙に

 これからBEVの時代を迎えるというのに、やれ「MTのほうが楽しい」だの「ATは運転してる気がしない」だの、古い固定観念に凝り固まっている人はいないだろうか?確かにその気持ちは分かるのだが、最近では電動車でも良い走りしてくれるクルマも結構有るのだ!

※本稿は2024年6月のものです

文:伊達軍曹/写真:ベストカー編集部

初出:『ベストカー』2024年7月10日号

 「ATは嫌いだし、CVTはもってのほか!」というMT至上主義者が10年後に最終解脱を果たすのは、簡単なことではない。だがこれも適切なロードマップを使用すれば、約10年後には「そういえばMTにこだわっていた頃もあったなぁ」と、遠い目をしながらつぶやける可能性は高いのだ。

 7速DCTのアルピーヌA110に乗ってみると、「ある種の場合はMTよりATのほうが楽しい?」という気づきが得られる。

 直噴エンジンは高回転域までMTで引っ張っても、実はさほど気持ちよくなかったりする。

 まぁ重度のMT至上主義は一度A110に試乗したくらいでは治らないはず。そのため次のクルマは普通にMTであることにこだわって、6MTのGRヤリスあたりを選ぶことになるだろう。いいクルマなので、せめて3年間は乗るべし。

 MTのGRヤリスに乗っているうちに「8速ATのほう」も気になってくるはず。そして最近のMT車は「高回転域まであえて引っ張る意味」がさほどないことを実感しはじめたあなたは、比較的スムーズに8速ATのGRヤリスなどへ移行できるだろう。

 一番のこだわりであった変速機に関して解脱できたならば、そのほかのことはある意味簡単だ。時間をかけて徐々に心を慣らしていけば、必ずや最終解脱できるだろう。気がつけば今から9年後の2033年頃、あなたは自宅でサクラの普通充電をしているかもしれない。