ゲレンデキラーなるか? ランドローバー「ディフェンダー・オクタ」はG63よりハイパワーな635馬力

AI要約

ディフェンダーに最上級モデル「オクタ」が追加され、2024年7月3日に発表された。

オクタの名前の由来や特徴、デザインの詳細が説明されており、高性能・高価格の理由が明らかになっている。

エンジンや外観の変更点、カラーバリエーションなど、ディフェンダー・オクタの概要が紹介されている。

ゲレンデキラーなるか? ランドローバー「ディフェンダー・オクタ」はG63よりハイパワーな635馬力

 ランドローバー「ディフェンダー」に、「オクタ」と名付けられた最上級モデルが追加され、2024年7月3日に発表された。

 日本でもメディア向けのお披露目会があり、そこでディフェンダーが高性能・高価格へと向かう理由を、本国の責任者に聞いた。

 私がディフェンダー・オクタと初めて対面したのは、千葉県南房総市の“ドライビングクラブ”でのこと。ここ「イギリスか?」と思うぐらい、本国から来たランドローバーのスタッフが会場に溢れていて、技術展示も多く、意気込みを感じさせた。同様の催しを、世界6都市で行ってきたのだそう。

■ダイヤモンドに由来する名を持って

 オクタ(octa)とは耳慣れない言葉だけれど、ディフェンダー・オ

クタの名について、「8面体形状のダイヤモンドに由来したものです」と、担当マネージングディレクターのマーク・キャメロン氏は説明する。

 8面体(octahedron)の接頭辞だという。古典ギリシヤ語とラテン語の「8」でもあり、私たちにもっとも馴染のある単語は、音楽用語のオクターブ(完全8度)かもしれない。そういえば、超高級SUVのロールス・ロイス「カリナン」も、ダイヤモンド由来の車名だと思い出した。

 「地球上でもっとも硬く、もっとも人々を魅了する鉱物であり、特徴的な外観と耐久性を有する、8面体形状のダイヤモンドに由来します。この形状からインスピレーションを得たディフェンダー・オクタは、強靭さや弾力性、人目を引く魅力、希少性や価値を象徴しています」とはプレスリリースの説明。

 車体はディフェンダーのファミリーだけあって、ひと目でそれとわかるけれど、大きく張り出したオーバーフェンダーなど、基本シャシーを共用するディフェンダー110とは、あきらかに一線を画している。

【写真】この見た目で600馬力オーバー! 「ディフェンダー・オクタ」の超世界観

 千葉の会場には、フェローグリーンというシグネチャーカラーに塗装されたディフェンダー・オクタ・エディションワンが持ちこまれており、強烈な存在感をはなっていた。車高は通常のディフェンダーより28mm高く、スタンス(車幅)は68mm広くなったと説明される。

 エンジンは、これまでディフェンダーには設定のなかった4.4リッターのV型8気筒。現行ラインナップでのV8は5.0リッターだから、排気量こそ縮小しているが、ツインターボチャージャーとマイルドハイブリッドシステムをそなえ出力は上をいく。