全米のスタバにEVの急速充電設置へ、メルセデスベンツが戦略的提携を発表

AI要約

メルセデスベンツは、スターバックスと提携し、全米の100以上の店舗にEV用の充電器を設置する計画を発表。初期段階ではI-5沿いの店舗に充電器を設置する予定。

両社は持続可能性を重視し、2039年までにクリーンカーボンニュートラルを目指す。スターバックスも2030年までに炭素排出量を50%削減する目標を掲げている。

メルセデスベンツは、充電ネットワークの拡大に10億ドルの投資を行い、全米のほぼ半数の州にネットワークを拡大する予定。消費者向けサービスと体験の向上を目指す。

全米のスタバにEVの急速充電設置へ、メルセデスベンツが戦略的提携を発表

メルセデスベンツは7月17日、全米の100以上のスターバックス店舗にEV用の400kW充電器を設置するために、スターバックスとの戦略的提携を発表した。

第一段階では、カナダからメキシコまでの西海岸を結ぶ重要な道路のインターステート5号線(I-5)沿いのスターバックス店舗に充電器を設置する計画だ。

両社は、主要都市部や充電インフラが不足している地域、その他の重要な道路などに充電インフラを設置することを目指している。持続可能性はメルセデスベンツとスターバックスの両社にとって重要な戦略。メルセデスベンツの子会社のメルセデスベンツ・ハイパワー・チャージングは、全ての車両ブランドに開放された公共充電ネットワークの開発を通じて、メルセデスベンツ・グループの電動化目標を支援している。

このネットワークは、メルセデスベンツの「Ambition 2039」に基づき、100%クリーンエネルギーで運営され、全車両とバリューチェーン全体でカーボンニュートラルを達成することを目指している。

スターバックスも再生可能エネルギープロジェクトを通じて、2030年までに炭素排出量を50%削減する目標を掲げている。米国では、スターバックスの顧客は、1000以上の直営店およびライセンス店舗で、EV充電器を利用しながらお気に入りの飲み物を楽しむことができる。メルセデスベンツとの提携により、スターバックスはEV充電ネットワークをさらに拡大し、再生可能エネルギーとクリーンテクノロジーをより多くのコミュニティに提供し、よりつながりやすく、快適で持続可能な顧客体験を実現していく。

メルセデスベンツ・ハイパワー・チャージングは、2023年11月に初の充電施設を開設し、充電ネットワークを構築するために10億ドルの初期投資を行った。その後数か月で、テキサス、アラバマ、ジョージア、フロリダ、サウスカロライナ、テネシー、ケンタッキーの各州に400kWの高速充電器を備えた12の拠点を開設した。

今後12~18か月で、全米のほぼ半数の州にネットワークを拡大する予定。メルセデスベンツ・ハイパワー・チャージングは、充電体験の質を向上させるために、主要ブランドと提携し、空間デザインを再構築し、市場をリードする消費者向けサービスと体験を実現することを目指している。