FRBの連銀窓口貸出制度、改革必要-ボウマン、ローガン両氏が示唆

AI要約

米連邦準備制度理事会(FRB)が銀行システムの流動性ニーズに緊急融資制度の改革を検討していることが示唆された。

ダラス連銀とボウマンFRB理事が連銀貸し出し制度の更新が必要であると述べた。

連銀窓口貸出制度の見直しや準備状況の確認が重要だと強調された。

FRBの連銀窓口貸出制度、改革必要-ボウマン、ローガン両氏が示唆

(ブルームバーグ): 米連邦準備制度理事会(FRB)は、銀行システムの流動性ニーズに緊急融資制度がどれだけ速やかに対応できるかを見極めるべきだとの考えをボウマンFRB理事とダラス連銀のローガン総裁が18日示した。

いわゆる連銀窓口貸出制度はシリコンバレー銀行とシグネチャー・バンクの破綻を含む2023年の銀行危機後、厳しい視線にさらされた。

ボウマン理事はダラス連銀で開かれた会議向けに用意した原稿で、「流動性改革の次のステップでは、2023年春の銀行ストレスで露呈した既知および特定された問題に取り組むことが不可欠だと思う」と述べ、「これには連銀貸し出しのオペレーションとテクノロジーを更新し、決済サービスが必要なときに利用できるようにすることが含まれる」と説明した。

ダラス、アトランタ両連銀が主催した銀行のファイナンスに関する19日まで2日間のこの会議で、ダラス連銀のローガン総裁も、連銀貸し出しを見直す時期が来ていると示唆した。

同総裁は、「最後に連銀貸し出しの機能を全面的に見直したのは20年以上前だ。現在の環境と最近の経験に照らし貸し出しアプローチを検証することで、今後も確実に流動性への速やかなアクセスを提供し続けることができる」と語った。

ボウマン理事は、一部の銀行が連銀貸し出しにアクセスしたときに摩擦に遭遇し、それが潜在的にストレスを悪化させたと振り返り、銀行が融資を要請する際に用いるテクノロジーの更新など、連銀貸し出しおよび決済サービスを現代化するための変更が必要だと主張した。

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ローガン総裁は18日先に、全ての銀行に対しFRBの緊急融資枠を確保する取り決めを結ぶようあらためて呼びかけ、各行はオペレーション上の準備態勢を試し続ける必要があると指摘した。

原題:Fed’s Bowman, Logan Signal Need for Discount Window Reform(抜粋)