クルマ好きは2031年にEVを買え!! 国産スポーツカー乗りも納得の買い替え方を一挙に

AI要約

クルマの趣味性を失わずに、BEV時代においてどう楽しむかを提案している。国産スポーツカーを愛するオーナーが2035年以降の社会状況に備え、心の準備をしていく過程が描かれている。

未来に向けての準備として、速さや性能にこだわらず、新たなクルマの楽しみ方を学ぶためのステップを踏むことが提案されている。

スイフトスポーツなどの速度よりも楽しさを重視したクルマへの移行が大切であり、急激な変化よりも徐々に心の準備を整えることが重要である。

クルマ好きは2031年にEVを買え!! 国産スポーツカー乗りも納得の買い替え方を一挙に

 自動車は移動や輸送の手段であると同時に、趣味の一面も大きいのは、読者の皆様には周知の事実。これからBEVの時代を迎えるにあたって、「趣味」という面は捨てなければならないのか?否、その必要はない。なぜなら電動化の時代でもまだまだ楽しいクルマはたくさんあるのだから!

※本稿は2024年6月のものです

文:伊達軍曹/写真:ベストカー編集部

初出:『ベストカー』2024年7月10日号

 R34GT-RやFD3S RX-7等々の各種国産スポーツカーは、言うまでもなく大変素晴らしい乗り物であり、いつまでも大切に乗り続けたい存在だ。

 だが、もしも2035年頃にいきなり、それら国産スポーツカーに乗り続けることが難しい社会状況になったとしたら、オーナー各位の心身状態はどうなってしまうだろうか?

 おそらくは虚脱状態からうつ状態へと進み、長らく伏せることになるかもしれない。そして最悪の場合には希死念慮に駆られる可能性すらある。だからこそ、ゆっくりと徐々に"解脱"を目指す必要があるのだ。

 最終解脱に向けた具体的なステップは以下に記すとおりだが、端的に言うなら「クルマには高速度と高性能が重要」との固定観念を取り除くことだ。そしてそれらに起因しない類のプレジャーを知る努力を日々重ねていけば、約10年後の最終解脱は充分に可能となる計算だ。

 まずは「速さって、実は絶対に必須なモノでもなかったのだな……」というメンタルに切り替えるため、「あんまり速くないクルマ」に買い替え、それに3年くらい乗ってみる修業に入ろう。

 といっても、シビックタイプRとかに乗っていた人がいきなり普通のフィットあたりに乗り換えると、うつ状態になってしまう危険性もある。

 そのためここは「スイフトスポーツ的なクルマ=充分以上にスポーティな走りが楽しめるが、絶対的な速度はそれほどでもないクルマ」を選ぶことが肝要だ。何事も「急激な無理」は、身体と心によろしくないのである。