“無敵艦隊”、ここに復活! 完全優勝で最多4度目の欧州制覇のスペイン代表指揮官「さらに多くのタイトルを狙う」

AI要約

スペイン代表がEURO2024で優勝し、デ・ラ・フエンテ監督が喜びを語る。

途中出場選手の活躍や選手層の厚さが勝利の要因となった。

スペイン代表は新たな黄金時代を築く可能性が高い。

“無敵艦隊”、ここに復活! 完全優勝で最多4度目の欧州制覇のスペイン代表指揮官「さらに多くのタイトルを狙う」

 スペイン代表を率いるルイス・デ・ラ・フエンテ監督が、EURO2024優勝の喜びを語った。14日、公式サイト『UEFA.com』が伝えている。

 “無敵艦隊”がここに復活を遂げた。今大会で“死の組”と称されたグループBを首位で突破した後、決勝ラウンドでジョージア代表、ドイツ代表、フランス代表を撃破し、イングランド代表とのファイナルに進出したスペイン代表。前半は拮抗した展開のままスコアレスで折り返したものの、後半の立ち上がりにFWニコ・ウィリアムズが先制点を決めると、1-1で迎えた86分にFWミケル・オヤルサバルが“アンリ・ドロネー杯”を手繰り寄せる決勝ゴール。同点とされた直後には守勢に回る時間帯もあったが、らしくボール保持でリズムを取り戻すなど、試合の大半で主導権を握って2-1の勝利。7戦全勝の完全優勝。3大会ぶり、史上最多4度目となる欧州制覇を果たした。

 試合後、EURO優勝を成し遂げたルイス・デ・ラ・フエンテ監督は「我々は、この素晴らしい選手たちが集結したグループに満足し、誇りに思っている。さぁ今は、それを楽しもうよ。だって、達成するのがとても難しいことを成し遂げたのだからね。我々にとっては心から幸せな日であり、それを楽しみたいんだ」としつつも、「すぐに、次のことを考え始めるだろう。このチームは、さらに多くの大会で優勝を狙っているとても野心的なグループなんだ」とタイトルへの渇望を語った。

 今大会を勝ち上がった要因のひとつとしては、途中出場の選手の活躍が挙げられる。決勝戦では、チームの“心臓”MFロドリが負傷するアクシデントが発生したが、替わって入ったMFマルティン・スビメンディが不在を感じさせない働きを見せた。また、決勝点をマークしたオヤルサバルも、主将FWアルバロ・モラタとの交代で投入された選手だ。同指揮官は「後半、スビメンディは素晴らしいプレーを見せた。彼に感謝したいし、この素晴らしいチームを率いることができて幸運だと伝えたい」と触れた上で、「私はいつも、このチームには26人の素晴らしい選手がいると言ってきた。どの選手も、いつでもプレーできる。選手交代のたびに、彼らはそれを証明してくれた。常に期待されるレベルを維持している」と称賛を口にした。

 最後に、デ・ラ・フエンテ監督は「(自分たちを)優勝候補だとは思っていなかったよ。ただ私は、チームが競争できることを望んでいて、それも達成できた。選手たちには、もっと上を目指してほしい。彼らは素晴らしいグループだし、(この優勝に)全員が誇りを感じるべき。彼らのおかげで、私の仕事はとても楽になるんだ」と明かしている。

 かつてEURO2008制覇を皮切りに、南アフリカW杯、EURO2012と前人未到の主要国際大会3連覇という偉業を成し遂げたスペイン代表。あれから16年、世界の覇権を握った“ラ・ロハ”を見て育ったこの世代は、今大会優勝を足掛けに、新たな黄金時代を築くのだろうか。